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09≪進路力スコア≫首都圏共学校

09≪教師力スコア≫首都圏共学校のつづき。

☆共学校の【進路力】スコアは、やはり男子校と女子校に比べて、低い傾向にある。この一覧に載っている学校が、今後の共学校における【進路力】とは何かについてリーダーシップを発揮していくことを期待する。

09_3 【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力

☆【進路力】とは、進路先の指導やその実績だけではない。時代をけん引する精神の鍛錬そのものだろう。そういう気概を育てるのが【進路力】だと思うが、まっ一般的には一笑に付されるかもしれない。

☆戦後、民主主義という文明を取り入れるにあたり、精神の空洞化を懸念し、それを防ぐための論陣を張り、戦後教育基本法形成に尽力したチーム南原繁。その発想や思想は、内村鑑三や新渡戸稲造という≪私学の系譜≫に属するクリスチャン人脈にあった。

☆そしてこの文明なくして独立なし。文明開化したけれど、文明のない精神の空洞化がはやくも明治日本に浸透していることを見抜き、そこに警鐘を鳴らしたのは、福沢諭吉。江原素六、新島襄と並ぶルーツ私学人で、封建制度の撤廃の代わりにはびこったのは、なんでもカネで解決する風潮だと「文明論之概論」で喝破していた。

☆果たして南原繁は、福沢諭吉の精神を継承したけれど、現代はどうだろう。やはりカネがすべてで世界同時不況の憂き目にあっている。やはり世の中は変わらない。

☆そこで私立学校は≪私学の系譜≫を継承するか、≪官学の系譜≫に乗っかるか、分かれ道に立っている。福沢諭吉はどう思ったのだろうか。それは福沢諭吉をもってしても見えない限界だった。「文明論之概略」の最終章で、一国独立することは文明を有することだよというベクトルは示したが、何によって立つか、その理念や規準については、多様だがどれか一つが最適というものはないで終わっている。

☆≪私学の系譜≫は未だに開かれたままだ。【進路力】とは、生徒1人ひとりの進路力でもあるのだが、実は私学自身の【進路力】なのである。【進路力】スコアが高いということは、開かれた≪私学の系譜≫を歩んでいるということを示唆しているのではあるまいか。

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