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09≪進路力スコア≫首都圏男子校

09≪教師力スコア≫首都圏男子校のつづき。

09 ☆今回は【進路力】のスコアで並べてみよう。【進路力】といっても、大学進学実績ではない。東大早慶上智率(卒業生数に対する占有率)とかでスコア化したのではない。

☆もちろん、それも含まれるが、生徒の自己実現の可能性や世界で通用する言語経験力、そして進路先のキャリアデザインではなく、生きること働くことの自分なりのそれでいて公共的価値観を育成するプログラムがどれだけ見える化されているかということが主眼である。

【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力

☆評価でいえば形成的評価と包括的評価という区別があるが、【進路力】も形成的【進路力】と「包括的進路力」があると考えると差異がはっきりするかもしれない。

☆今までのような5段階評価や偏差値のように、生徒がどういう学びの成長過程を歩んでいるのかはわからない、スコア積み上げの評価を包括的評価とよんでいる。

☆それに対し、昔から提唱されていながら、OECD/PISAでようやく本格的に調査開発されているのが形成的評価で、それは生徒の学びの壁をリサーチし、それをどのように乗り越えるかをデータや情報に基づきながら対話して、学びのジャンプをサポートする評価スタイルである。

☆そういう意味を前提に、再び一覧表を見ると、クオリティスコアでは、この形成的【進路力】が、大きなファクターであることがわかる。

☆特に興味深いのは巣鴨である。クオリティスコアは2.75であるから、エリートスクールであるが、四捨五入すれば2.8になり、エクセレントスクールでもあるという境界線上にある。その理由は、他の指標項目はともかく、進路に関しては形成的【進路力】を実行しているからということだろうか。

☆ところで、なぜクオリティスコアが2.8をはるかに超えないのか。それは、外から見ている限りは、21世紀を牽引するクリエイティブ・クラスの輩出を目的としているように見えないからであろう。形成的【進路力】という丁寧な教育を行っているが、その目標はやはりよい意味ではもちろんあるが、エリート養成のように見える。

☆「28年度学校自己評価」の項目を見れば、規律統治型の組織であることが伝わってくる。基礎基本をしっかりし、論理的で合理的な勉強がベースで、クリエイティブな才能は、それからいくらでも育つという哲学があるように思われる。

☆クリエイティブな才能からはじめることもできるし、論理的合理的能力とクリエイティブな才能の両方を同時に進めることもできる。しかし、まず論理的合理的能力ありきというのも1つの考え方だ。

☆そういう意味ではクオリティスコアそのものが、20世紀型近代社会ではなく、古くて新しい≪私学の系譜≫の延長上にある21世紀型近代社会を牽引する人材育成の学校を評価するスコアであるのかもしれない。そういうバイアスがあると改めて認識させられた。

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