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2009年10月

09≪横断力スコア≫首都圏共学校

09≪進路力スコア≫首都圏共学校のつづき。

☆共学校の【横断力】スコアも、男子校と女子校に比較すると、高くない。本来共学校こそ男子と女子の学びの違いをどう結び付けるかという視点があるはずだから、【横断力】は高くなるはずだ。

☆この一覧に載っている学校が、そこをけん引していけば、他の共学校の【横断力】も高くなると期待したい。【横断力】スコアが低いということは、男女の学びの差異をあまり意識していないか20世紀型の男子女子の社会的構造をもちこんでいるかどちらかの可能性がある。

09 【横断力】
○総合学習と他の教育活動の有機的結合力
○あらゆる教育活動でのIT活用力
○他教科に刺激を与える芸術教育力

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09≪進路力スコア≫首都圏共学校

09≪教師力スコア≫首都圏共学校のつづき。

☆共学校の【進路力】スコアは、やはり男子校と女子校に比べて、低い傾向にある。この一覧に載っている学校が、今後の共学校における【進路力】とは何かについてリーダーシップを発揮していくことを期待する。

09_3 【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力

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09≪教師力スコア≫首都圏共学校

09≪クオリティスコア≫首都圏共学校のつづき。

☆首都圏共学校の【教師力】スコアは、男子校、女子校に比べて高くない。高くても3.0に偏る。そういう中で、ランキング6位までの共学校9校の教師陣に期待がかかる。

09 【教師力】
○教師の創造的コミュニケーション能力
○本格的論文編集指導力
○プログレッシブな授業構築力

☆共学校は、公立学校との差異が、一見すると見えにくい。だから、来春開設される中央大学附属中学も、同校のホームページを見る限り、新しい共学校のイメージが結べない。仮にクオリティスコアを付けてみると、2.67。

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09≪理念力スコア≫首都圏女子校

09≪横断力スコア≫首都圏女子校のつづき

☆首都圏女子校の【理念力】スコアは、どこの学校も高い。98・99年私学危機に真っ先に直面したのは女子校で、その当時生徒獲得戦略を強化し、開発に真剣に取り組んだのは女子校である。現在の多様な入試スタイルや願書などの型は、そこで生まれたものばかりである。

09_2 【理念力】
○時代の変化への対応力
○生徒の潜在能力を引き出す教育空間デザイン力
○説明会の表現力(教育理念の具体的展開のプレゼン)

☆表に並んでいる女子校は、すべて【理念力】の3要素をかなり満たしている学校ばかりである。

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09≪横断力スコア≫首都圏女子校

09≪進路力スコア≫首都圏女子校のつづき

☆すでに「09≪横断力スコア≫首都圏男子校」で、「おそらく日本の20世紀型エリート教育ではまず評価対象にならなかった側面だろう。≪私学の系譜≫としては、まさにこの知のインターフェースこそが真骨頂であったはずである」と書いたが、女子校の【横断力】スコアの表を見ればわかるように、この項目の評価がまだまだ正当になされていない学校が、女子校にはいっぱいある。

09 【横断力】
○総合学習と他の教育活動の有機的結合力
○あらゆる教育活動でのIT活用力
○他教科に刺激を与える芸術教育力

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09≪進路力スコア≫首都圏女子校

09≪教師力スコア≫首都圏女子校のつづき。

☆男子校に比べると、【進路力】スコアが高い女子校が多い。今年のダボス会議主催の「世界経済フォーラム」で発表された男女格差指数では、日本は75位。G7の中では最下位。

☆私立女子校は明治に創設されて以来、この男女格差において国と闘ってきた。≪私学の系譜≫の前に≪女学生の系譜≫がある。

☆したがって、女子の自己実現プログラムや英語教育、キャリアデザインプログラムは、男子校に比べ先進的なのである。その結果が表にあらわれているといえよう。

09_3 【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力

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09≪教師力スコア≫首都圏女子校

09≪クオリティスコア≫首都圏女子校のつづき。

(※10月25日の時点では、八雲学園のクオリティスコアは、3.83と記載しているが、今年の9月校舎をリニューアルし、教育空間のスコアが上がっているので、算出し直すと、3.92になった。今後はこのスコアを八雲学園のクオリティスコアとして使っていく。)

☆男子同様、女子校も4つの教育力の切り口でみてみる。まずは【教師力】だが、男子と比べると、クオリティスコアを【教師力】が牽引するというのは少ない。

09_2 【教師力】
○教師の創造的コミュニケーション能力
○本格的論文編集指導力
○プログレッシブな授業構築力

☆これは、女子校は英語や特別プログラムに力を入れているところが多いため、教科の授業そのものはわりと伝統的スタイルが多いからだろう。

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09≪理念力スコア≫首都圏男子校

09≪横断力スコア≫首都圏男子校のつづき。

09_3 ☆建学の精神とか教育理念は私立学校の専売特許だというと、公立学校だって憲法という教育理念があるんだということになる。それは当然私立学校もそうなのであるが、それをベースにさらにビジョンがあるということなのだ。

☆それにしても理念なき社会や教育と言われて久しいが、理念というのは教育実践に肉化しているものである。それが顕著に表れている場は授業ということになるのだが、実は新しい教育イノベーションによって文化の変化や多様性にどう対応するかに理念による選択判断が大きくかかわっている。

☆あるいは、校舎やキャンパスにも理念は反映している。公立学校の校舎は、そうはいかない。いや画一的という意味では、国家の理念が反映しているとも言えるが・・・。

☆それからなんといっても学校説明会において教育理念がどのように具体的に表現されているかは言うまでもなく重要である。

【理念力】
○時代の変化への対応力
○生徒の潜在能力を引き出す教育空間デザイン力
○説明会の表現力(教育理念の具体的展開のプレゼン)

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09≪横断力スコア≫首都圏男子校

09≪進路力スコア≫首都圏男子校のつづき。

☆今回の【横断力】は、おそらく日本の20世紀型エリート教育ではまず評価対象にならなかった側面だろう。≪私学の系譜≫としては、まさにこの知のインターフェースこそが真骨頂であったはずである。

☆欧米ではリベラルアーツという言葉で慣れ親しまれている知である。IBプログラムでは、ここが肝でもある。しかし、日本の戦後教育では、こういう学際的な知は、大学からでよいということで、中等教育学校段階では、積極的に顧みられてこなかった。もっとも、大学でどれほどやっているかというと実は専門分化しすぎていて怪しいのだけれど・・・。

09_2 ☆ある意味ポストモダン的風土における大量消費文化では必要とされてこなかった。しかし、不思議なことにポスモダンを支える現代思想家は、知のインターフェースの触媒者たちであった。ところが、ポストモダンの自らの矛盾として、この牽引者である現代思想家をも無視した。もっと短絡的に彼らのジャーゴンをファッショナブルに消尽して終わった。

☆しかし、世界同時不況の今日、この知のインターフェースこそ、倹約的でシンプルで爆発的経済を生むリソースだと気づかれ始めている。クリエイティブ・クラスの大量出現がその兆し。グリーの若き経営陣の動きなどに表れている。もっともこのリストは男子校だから出てきていないけれど、共学校の中で、桐蔭はリスト入りしている。

【横断力】
○総合学習と他の教育活動の有機的結合力
○あらゆる教育活動でのIT活用力
○他教科に刺激を与える芸術教育力

☆表を見れば一目瞭然。クオリティスコアより【横断力】の高い学校は不思議な雰囲気や力を感じる学校ばかりである。まず公立学校ではできない教育を実践し、成果もあげている。

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09≪進路力スコア≫首都圏男子校

09≪教師力スコア≫首都圏男子校のつづき。

09 ☆今回は【進路力】のスコアで並べてみよう。【進路力】といっても、大学進学実績ではない。東大早慶上智率(卒業生数に対する占有率)とかでスコア化したのではない。

☆もちろん、それも含まれるが、生徒の自己実現の可能性や世界で通用する言語経験力、そして進路先のキャリアデザインではなく、生きること働くことの自分なりのそれでいて公共的価値観を育成するプログラムがどれだけ見える化されているかということが主眼である。

【進路力】
○自己実現プログラムの自覚的実行力
○現地校で耐えられる英語教育力
○キャリア・デザインとしての進路指導力

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≪公私協力プロジェクト≫成功の余波

☆すでに、本ブログ「≪公私協力プロジェクト≫ 新局面ひらく」でも紹介したが、先週土曜日開催され、見事に成功したと企画の中心人物である中村の梅沢教頭から一報入った。

10/24(土)、「公私協力プロジェクト 4校合同説明会」が盛況で終わりました。参加組数350組(男子120、女子230)・参加人数は600名をはるかに越え数え切れませんでした。塾・マスコミ・学校関係の方も30名程来てくださいました。

参加者のアンケートには「学校説明会だと敷居が高いが地元の学校が集まっての会なので参加しやすかった」「公立と私立の違いやそれぞれの特徴がわかった」「来年もやって欲しい」「パネルディスカッションでは普段聞けないことがあって良かった」「男子校説明会、女子校説明会などあるが地域性のある説明会はいいですね」

また、通塾をしていない方が40%いらして、この会の役割を十分に果たせました。
これから進路を考えるよいきっかけになってくれたことと思います。

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09≪教師力スコア≫首都圏男子校

09≪クオリティスコア≫首都圏男子校のつづき。

☆≪クオリティスコア≫は、12の指標項目の平均だが、その12項目を3項目ずつ4つにカテゴリー分けをして、それぞれ平均スコアを出した。

09 ☆そしてその4つのカテゴリーを、4つの教育力とした。4つとは【教師力】【進路力】【横断力】【理念力】である。すべてが教師力ではあるが、ここでは1人ひとりの教師力という意味で【教師力】というカテゴリーを設定した。

☆12の指標のうち3つをとりだしているので、同点がずらりと並んでしまい、スコア3.0以下は、差が見えにくくなる。そこで、ベスト12までを掲載することにした。

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09≪クオリティスコア≫首都圏共学校

09≪クオリティスコア≫首都圏女子校のつづき。

☆昨年と比べて大きな変化は、かえつ有明のクオリティスコアがさらにアップしたことだ。共学校の中では渋谷教育学園幕張と並んでトップになった。

09qs_5 ☆クオリティはいっしょでも、入学時の生徒の受験準備の差があるから、すぐに大学進学実績で追いつくとか追いこすとかいうことにはならないだろうが、6年後にはかなりおもしろいことになっているだろう。

☆その理由については、石川教頭によると企業秘密のようだが(微笑)、たしかに手ごたえを感じているようだ。

☆嘉悦校長の生徒との接し方や生徒が校長を受け入れる様子を、文化フェスタで共にさせてもらったが、麻布の氷上校長と話しているときと同じトーンがあった。

☆また、JGの斉藤前院長と話をしているときとも同じようなトーンがあった。教育者だからということもあるだろうけれど、普遍的な何かを感じた。

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09≪クオリティスコア≫首都圏女子校

09≪クオリティスコア≫首都圏男子校のつづき。

☆昨年と比べ、大きなクオリティスコアの変更は、佼成学園女子である。

☆PISA型入試の背景にある教員のTransversalな新しい動き(ビッグバン的というか)が、あらゆる領域にクリエイティブな風を生んでいる。

09qs ☆今まで多様で多彩なよい活動を行ってきたが、それがつながって見えなかったのだと思う。この暗黙知を形式知に転換する大きなきっかけが、PISA型入試問題の制作だったのかもしれない。そうしてその連鎖反応。

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09≪クオリティスコア≫首都圏男子校

☆昨年は「≪学校選択指標≫クオリティスコア×偏差値×大学実績[08男子]」では、偏差値レンジや大学進学実績も盛り込んだが、今年は独断と偏見の≪クオリティスコア≫のみを公表する。

☆偏差値と大学進学実績は保護者の方はすでに分かっているので、ここでは私の算出したスコアを保護者自身の選択フィルターに重ね合わせて、判断の参考になればそれでよいと考えた。

☆クオリティスコアについては次のページを参照されたし。

参考→学校選択というコト[01]

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伸びる企業・伸びる私立学校

☆企業と私立学校は違う。しかし、伸びる企業と伸びる私立学校は似た雰囲気が漂っている。

☆私立学校に比べ、それほど企業を訪問したことがあるわけではないが、生活の中に学校も企業もある。生活を通してある程度推測がつくこともある。

☆ふだんある企業や学校に対しあれっと思っているときに、たまたまそこの関係者と会って話を聞く時があるが、そこで氷解するときが多い。

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質向上に向かう大学 私立中高一貫校では当たり前だが

☆「週刊東洋経済 2009.10.24」の特集記事は「本当に強い大学2009」。この時期恒例の記事だが、トーンが若干変わったか。

☆ハーバード大や慶應大などが運用資産で損失を出しているので、量的拡大から教育・研究の質向上にシフトしているという流れなのかもしれない。

☆世界同時不況を待つまでもなく、この傾向はあったはずだが、お尻に火がつかないと実感できなかったということか。

☆私立中高一貫校は、助成金も含め学費以外に資産運用はなかなかできないから、実に質素倹約、質向上以外に手の打ちようがなかったので、何を今さらではあるが、慶應大の清家篤塾長の言葉に耳を傾けてみよう。

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伸びる学校[061] かえつ有明の成長つづく<02>

「伸びる学校[060] かえつ有明の成長つづく」のつづき。

今月7日午前、かえつ有明教育講演でスピーチさせていただいた後、午後は、多くの先生方からお話を聴くチャンスをいただいた。

☆創立106年を迎える私立学校が、建学の精神を不易としながら、教育イノベーションに挑戦してさらに飛躍していく過程に立ち会う機会をいただいたわけである。

☆2006年に今の有明エリアに移転し、共学校になり、校名も校舎もカリキュラムも大胆に変えた。しかし、何より興味深いのは、全く新しい「サイエンス科」という授業をつくったということであろう。

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麻布の学校説明会と「麻布の丘に」

☆今日(091018)麻布の学校説明会が開催された。その様子については、「麻布の丘に今も続く生徒への信頼」という記事を書いたので、そちらをご覧いただければ幸い。

Pa180390☆ここでは、いくつか補足しておこう。まず、江原素六の墓参に生徒たちが行くことについて。写真は江原素六先生に献花している生徒たちの様子をスライドで氷上校長が説明しているシーン。

☆生徒たちは江原素六先生を敬愛している。卒業生に話を聴くと、たいていはまじめにその思想を話してくれる。それというのも、入学すると麻布文庫の「江原素六の生涯」と「麻布100年史」を手渡され。それを読み解くパワーがそもそもあるからなのだ。

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開成学園のQ&A

☆「開成学園の説明会が始まっています。で、平成18年の説明会資料のQ&Aの中からおもしろいクエスチョンを紹介したら、知人の開成OBからメールをいただいた。実にシンプルだけれど、的を射た回答にニンマリせざるを得ないので、紹介したい。機智に富んでいる。

昨日の記事(開成学園の・・・)、

只今抱腹絶倒しております。

元在校生としては、上から順に、

○大丈夫とは断言しませんが、かなりの覚悟が必要です。

○問題を起こすような生徒ばかりです(私を見てください)。

○まじめな生徒は少なく、変わった生徒ばかりです(私を見てくださ

い)。

と言ったような答えをするしかありませんね。

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10月センター模試志望者数から(女子)

全国中学入試センターのサイトで公開されている「2009年10月04日 センター模試 志望校集計と分布表から、今度は、女子が受験する首都圏私立中高一貫校を抽出してみよう。志望者数を100人以上集めている女子受験校で、人数の多い順に並べてみた。首都圏の女子の受験チャンスは500以上の入試回数があるので、このリストにあるチャンスは約17%シェア。

☆女子の学校選択の傾向を見るのに参考になる。男子もそうであるが、分布はロングテールになる。リストにあるようなドラゴンの頭だけ選ぶのではなく、教育の質でみるともっと分散されるはずなのだが・・・。

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10月センター模試志望者数から(男子)

全国中学入試センターのサイトに「2009年10月04日 センター模試 志望校集計と分布表が公開されている。

☆この中から首都圏の私立中高一貫校の志望者数を100人以上集めている学校を抽出してみよう。男子受験校で人数の多い順に並べてみた。首都圏の男子の受験チャンスはおよそ400入試回数はあるので、このリストにあるチャンスは約23%シェア。

☆男子の学校選択の傾向を見るのに参考になる。

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開成学園の説明会が始まっています。

☆開成学園の説明会が始まっている。残念ながら行けないが、ふと平成18年の学園説明会資料を開いてみた。不易流行なので、基本は変わらないだろうという前提で。

☆この資料の中のQ&Aに、開成ならではの抱腹絶倒なクエスチョンが載っている。

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内なる世界が荒れはてないために ミヒャエル・エンデ

☆毎月一冊、子どもたちと本を読む。本を媒介としてそれぞれの子どもの世界が広がる。鼻をふくらませ、目を輝かせ、うるうるさせ、話しかけてくる。

☆本に書かれている内容とは限らない。むしろ連想なのだが、それは空虚な幻想ではない。それぞれの子どもの等身大の世界の投影なのだ。

☆もし読んだ本を基準に、その子どもの表現を比べたら、とんでもないことになるだろう。そんなこと本に書いてないじゃないかと一言でも発してみよ。とたんに子どもの内なる世界は閉じられる。

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男子校・女子校か共学校か?

☆書棚を整理していたら、”the International Boys’ Schools Coalition”のパンフレットが目に入った。95年に開設されたアメリカ拠点の中等教育における男子校のコンソーシアムだ。

☆ポストモダンのながれにのって、世界中の学校教育が共学校が当たり前という風潮になり、男子校や女子校であるシングルスクールが、不易流行を見直し始めたのもこの時期だったのだろう。

☆ なにせ世界はWindows95と共に一気呵成にフラット化、グローバル化した。しかし、一方でおもしろいことに、脳科学の10年と言われるほど、脳の世界の認識が広がり深まった。そこでは、どうも男子女子の脳差があるのではないかという話になった。

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創造的資本主義あるいは公益資本主義と私立学校

☆「世界10月号」(岩波)で、寺島実郎さんが≪ビル・ゲイツの創造的資本主義≫というテーマでショートエッセイを書いている。

☆また、原丈人さんが「公益資本主義は可能か」という対談に出ている。

☆オバマ大統領と日本の政権交代の流れが、理念なき市場経済から新しい市場経済に転換していることを受けての「世界」の編集コンセプトなのだろう。

☆しかし、惜しいと思うのは、それが私立学校の教育につながっていることを見逃していることだ。

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村上陽一郎氏の希望「賢慮」

☆「キャリア・ガイダンス」(0910,№28 リクルート)で、村上陽一郎教授の語りが掲載されている。

☆専門知も政策知も重要であるが、必ずしも情報が市民に共有されているわけではない。

☆結果だけ押し付けられている現状では、専門知や政策知に不安を感じながら生きていくしかない。そこから脱却するには、幅広い教養や賢慮が市民にも必要だという。

☆それには光と影があるからクリティカルシンキングが必要だが、インターネットは役に立つと。

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2009世界の大学ランキング発表

☆今月8日、The Times Higher Education-QS は、2009年の世界の大学ランキングトップ200を発表した。

☆ランキングは、ご承知の通り、偏差値で決めているわけではない。大学関係者による評価や、研究論文の引用回数、スタッフ1人当たりの学生数など、教育力と研究力を総合的に評価して決定。ある意味クオリティスコアを作りだしている。

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「変貌する教育学」の公立と私立の違い 了

「変貌する教育学」の公立と私立の違い②のつづき。

☆最後に、「変貌する教育学」で編者が無意識のうちにテーマにしている、「学としての教育学」へという見識者。普遍的ルールを探究しながら「授業研究」をしている見識者がたくさんいる私立学校を思いつくまま列挙しておこう。教育の格別のクオリティは彼ら見識者によって支えられているし、未来への希望がそこにはある。

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「変貌する教育学」の公立と私立の違い②

「変貌する教育学」の公立と私立の違い①のつづき。

☆「変貌する教育学」(世織書房2009年8月)の中で秋田喜代美論文は必見。

☆日本の教師の世界に冠たる「授業研究」を無化する教育政策を憂いている論文だ。もっとも、政権が変わったから今後どうなるかはちょっとは期待したいが、しかし、今度は教育政策が変わっても、変わらない事情がある。

☆それが前回述べた「教育学」のローカルルールの支配である。教育政策によって、「授業研究」もまた世界につながることなく醸成してしまったのである。

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「変貌する教育学」の公立と私立の違い①

☆「変貌する教育学」(世織書房2009年8月)が、東大教育学部の教授や出身教授を中心に編集されている。政権交代前に上梓されているから、微調整しながら読まなければならないが、日本の教育のあり方を表現している「教育学」の危機を問うている姿勢においては、政権交代によってなんら変わらないし、むしろ促進されるかもしれない。

☆しかし、この手の本を読むときに、心得ておくことは、「日本の教育の危機」や「教育学の危機」の当事者は、初等中等教育レベルにおいては「公立学校」であるということだ。

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大宮エリーさんと桐蔭

☆「劇的クリエイティブ講座」(イースト・プレス2009年9月)の中に、作家であり脚本家であり、映画監督であり、要するに人間デザイナー大宮エリーさんが登場している。

☆さすがは作家。自分の人生を脚本化している。少しでき過ぎているかなとも思うが、痛快まるかじりのトーク。

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9月アクセス件数ランキング50

☆9月のアクセス件数の多かった記事ベスト50を列挙する。先月から、学校説明会や文化祭などが本格的に始まったこともあり、学校選択の情報やその動向情報を収集している様子が確認できる。

☆中学受験全体の傾向の記事にアクセスが集中される中で、個別の学校情報も読まれているが、必ずしも新着記事であるとは限らない。ロングテールの記事もある。気になる学校ということだろう。

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