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村上陽一郎氏の希望「賢慮」

☆「キャリア・ガイダンス」(0910,№28 リクルート)で、村上陽一郎教授の語りが掲載されている。

☆専門知も政策知も重要であるが、必ずしも情報が市民に共有されているわけではない。

☆結果だけ押し付けられている現状では、専門知や政策知に不安を感じながら生きていくしかない。そこから脱却するには、幅広い教養や賢慮が市民にも必要だという。

☆それには光と影があるからクリティカルシンキングが必要だが、インターネットは役に立つと。

若い人たちが科学技術に興味をもつ最初のきっかけは、だからWebサイトの情報でもいい。そこから好奇心を積み上げ、そこで得た知識を自分にとっての切実な課題と切り結び、いわば実践的な総合的学習を広げていく。その繰り返しのなかから、新しい時代における科学技術の知識、賢慮を含む新しい教養が生まれることに、私は希望をつないでいきたいと思います。

☆う~ん、ものすごい教育に対する絶望が横たわっているではないか。

☆教育では、このような新しい教養は生まれないと考えていなければ、Webに期待をかけないだろう。

☆しかし、村上教授の状況認識は、正しい。ただし、公立学校の教育政策と教育学部の専門知のみに限定的な真理だ。若者だけではなく、心ある現場の教師や私立学校の教育の質にはまだまだ村上教授と同質の希望はある。

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