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併願の仕方とクオリティスクール[01]

四谷大塚の入試情報センターのサイトに入ると、「合不合判定テスト」で配布した資料をPDFでダウンロードできる。第2回(2009年10月18日)の判定テストの配布資料には、男子と女子の併願校が公表されている

☆この一覧表を眺めると、改めて併願の仕方によって、学校選択がブレテしまうことがあると思わざるを得ない点がある。

☆というのもクオリティスクール(エクセレントスクールも含む)を第1志望にしていながら、併願校の中に影響力のあるエリートスクールやトラディショナルスクールが入っている場合が意外と多いからだ。

☆第1志望校に入ればそれでよいとも考えられるが、そうではない。世間では中学受験はまだまだ、覚えることが中心で、考えたり表現したりする学びは少ないと受けとめられている。

☆たとえば、麻布に向けて勉強しているのは、たいへんだけれど、思考力や表現力が同時に養われるような問題が出題される。したがって、合不合にかかわらず、その学びは有効なのである。

☆がしかし、2月3日浅野を併願校にすると、どうなるか。それほど思考力や表現力を養う必要もなく、暗記中心の受験勉強でいけるのである。

☆そうなってくると、麻布を志望している受験生の中には、中途半端な学びをして受験する生徒がでてくるものだ。もし浅野も麻布のような骨太の問題を出題したとしたら、中学受験勉強は、いわゆる受験勉強に対するネガティブな要素を払拭できるだろう。

☆もっとも、麻布の併願校として、2月2日に多いのはなんといっても栄光である。もちろん栄光の併願校が麻布だという言い方もできるのだが、ともあれ、麻布―栄光と併願を組んでいれば、その受験勉強の学びは、中等教育レベルを超えて一生ものの学びを体得するチャンスがある。それが「麻布―栄光―筑駒―芝2」や「麻布―栄光―海城2-芝2」ともなれば、これは探求型受験勉強に変換できる。

☆クオリティスクールを選択する必要性があるのは、受験勉強の3年間なり2年間を、暗記型受験勉強にするのか探求型受験勉強にするのか、大きな差異が生まれるからである。

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