« 併願の仕方とクオリティスクール[04] | トップページ | 併願の仕方とクオリティスクール[06] »

併願の仕方とクオリティスクール[05]

併願の仕方とクオリティスクール[04]のつづき。今度は女子の併願校の傾向から気づいたことについて。データは、四谷大塚入試情報センターの第2回合不合判定テストの資料から。

☆桜蔭の最も多い併願ラインは「浦和明の星―豊島岡―豊島岡2―豊島岡3―渋渋3」。

☆女子学院の場合は、「浦和明の星―豊島岡―慶應中等部―鴎友3―頌栄2」。

☆雙葉の場合は、「浦和明の星―白百合―学習院女子―吉祥女子3―頌栄2」。

☆雙葉も2月2日の併願校は、白百合、普連土、豊島岡の順になっており、1月中の浦和明の星女子と2月2日以降の豊島岡女子の存在は重要である。

☆この両校が、理念は違えども、それが普遍的で、エクセレントスクールとしてのクオリティスクールであれば、女性の未来を決定的に支える1つの領域として、私立女子中高一貫校の存在意義が増す。

☆男子は現状、20世紀型産業構造を支えてきた組織の中でサバイブする必要があるから、男子校や共学校のクリエイティブな知を体得するプログラムやプロジェクトの構築は遅れがち。

☆ところがクオリティスクールの多い女子校は、今まさにチェンジしようとしている21世紀型産業を生み出す知を生みだす局面にマッチしている。オバマ大統領は来日演説の中で女性がまだまだ世界では差別されており、それを撤廃しようではないかという趣旨を語っていたが、女子校はその撤廃のための教養と知性と国際性、そして慈愛を長い間養成してきた。

☆そういう意味でも、いわゆる女子御三家を志望する女子生徒の多くが、共通して併願することになる浦和明の星女子と豊島岡女子の進路先教育で終わらないハイクオリティな「入試問題⇒カリキュラム(プログラム)⇒進路」の学びのシステムに期待がかかるのだ。

|

« 併願の仕方とクオリティスクール[04] | トップページ | 併願の仕方とクオリティスクール[06] »

クオリティスクール」カテゴリの記事