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伸びる学校[062] かえつ有明の成長つづく<03>

伸びる学校[061] かえつ有明の成長つづく<02>のつづき

☆本日4日、かえつ有明の中1「サイエンス科」では、「東京みなと館」のフィールドワークを実施。その情報を聞き及び、途中から参加させていただいた。

Pb040815 ☆このミュージアムでは、東京港の景観を見ることができるし、東京港の国内外の経済的な拠点とはどういうことかが理解できる展示を見ることもできる。そして、なんといってもかえつ有明の立地条件としての臨界副都心の新しい開発計画の展示物がある。

☆生徒たちは、ここに来てから初めて調べるわけではない。すでにリサーチノートブックで、何を調べればよいのか課題意識を持って、フィールドワークする。

☆館内スタッフの方のお話に耳を傾けたり、展示物をみながら、さらに自分なりの課題の輪郭を明らかにしていく思考の過程が、今回のフィールドワークの目的ということのようだ。

Pb040804 ☆東京という国際都市にとって、港の果たす役割や、港の条件とは何か。調べている途中で飛行機が羽田空港に向かっている姿も見ながら、人やものの大量移動の意義について考えている生徒や輸出とか輸入がコンテナによって果たされる実感をいだいている生徒もいた。

Pb040818 ☆また臨海副都心の模型に、しっかり母校かえつ有明が位置していることを改めて確認し、この地域全体が有明のキャンパスであると先生方がいつも言うことを実感をもって納得しているようだった。

Photo_2 ☆そして、副都心の模型が、浮上して、共同溝が顔を見せた時の感動。上下水道や電気、ガス、地震による液状化現象対策の仕掛け、エコの機能などが、副都心の地下には埋め込まれているのである。この建設費や維持費の問題はこれはこれで調べなければならないだろうが、このようなシステムが母校にまでつながっているというのは驚愕だっただろう。

Pb040823 ☆おそらく事業費は2兆円を超えるわけだから、このような新しいシステムは、他の都市ではまだないだろう。そのシステムを活用するわけであるから、かえつ有明が学びの中で、エコを大きなテーマとしてとりあげるのも納得がいく。

☆この納得が、生徒の学びにとっては重要である。実感と納得。そこからしか好奇心やモチベーションというものは生まれてこないからだ。

☆東京みなと館から見える景観にはフジテレビのあの有名なビルが見える。単なる国際都市ではなく、文化や情報の都市としての機能もある。

☆都市機能は国際貿易都市からクリエイティブシティに変貌していくと言われて久しいが、その最も新しいモデルケースが、かえつ有明の立地条件である臨海副都心なのである。

☆サイエンス科の主任である山田先生は、「都市のデザインに思いを巡らすことこそ、シチズンシップに気づくきっかけです」と語る。

☆クリエイティブシティの分析では、生活、文化、経済、政治、エコロジー、グローバリゼーションというミクロからメガまでの社会機能や文化資本に市民として目配りしなければならないのであろう。「サイエンス科」の授業はどこまでテーマが広がっていくのだろう。

☆高校段階では、IB(International Baccalaureat) ベースのプログラムがあると聞いているが、そこにうまくつなげようという発想なのだろうか。かえつ有明の教育の奥行きはまだまだ深そうである。

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