併願の仕方とクオリティスクール[09]
併願の仕方とクオリティスクール[08]のつづき。女子の併願校の傾向から気づいたことについて。データは、四谷大塚入試情報センターの第2回合不合判定テストの資料から。
☆香蘭女学校の典型的併願ラインは、
「国府台女子学院―普連土学園2―田園調布学園2―田園調布学園3―品川女子学院3」
☆頌栄女子学園の場合は、
「市川―普連土学園2―田園調布学園2―普連土学園3―頌栄女子学園2」
☆普連土学園は、
「市川―普連土学園2―三輪田学園2―普連土学園3―三輪田学園3」
☆香蘭女学校、頌栄女子学園、普連土学園、田園調布学園、三輪田学園、品川女子学院もクオリティアイデンティティが共通しているように感じられているのだろう。
☆市場の競争が量的なものか質的なものかという点では、品川女子学院が前者で、他の5校は後者。
☆しかし、いずれも英語教育と芸術教育を重視し、独特な教育空間をデザインしているという点で共通し、さらに教育理念という意志を変えずに貫き通しているという点でも共通しているのではないか。特に田園調布学園の理念である「捨我精進」は、キリスト教的な発想にも相通じるのだろう。
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