11月15日は麹町学園で私学のスーパー授業を受けよう
☆11月15日(日曜日)は、麹町学園に16校の私立学校が集結。スーパー授業を開催するという。
☆16校の顔ぶれを見ると、
【共学校】
かえつ有明中学校
国学院大学久我山中学校
淑徳巣鴨中学校
東京成徳大学中学校
宝仙学園理数インター
【男子校】
京華中学校
佼成学園中学校
芝浦工業大学中学校
聖学院中学校
獨協中学校
本郷中学校
【女子校】
麴町学園女子中学校
東京女子学園中学校
中村中学校
和洋九段女子中学校
和洋国府台女子中学校
☆どの学校も、一般的な一方通行的な講義形式の授業を乗り越えているスーパー授業を創意工夫している学校ばかりである。
☆子どもたちの才能を伸ばす・引き出す授業とは何か?論より証拠、まずは体験してみてはどうだろう。
☆才能は、好奇心・オープンマインド・疑問がセットされている授業の仕掛けから広がり豊かになる。この最適化の仕掛けこそ、本当の意味でのTACIT KNOWING(暗黙知)だ。
☆駒場東邦の佐藤教頭先生はかつてこう教えてくれた。
「見えないカリキュラムという表現は誤解を招くから、最近は使っていないけれど、駒場東邦には本当の見えないカリキュラムがあるんです。それは見えないんじゃない。本当は最適化されたコミュニケーションシステムとして明確にあるんです。ただ、説明しにくいという点で見えないだけですね。」
☆企業人が使う「暗黙知」は、この誤解された使い方だ。マイケル・ポランニーの元祖「暗黙知」は、最適化システムとして意識する必要がなくなっている状態で、実はこれは私学の文化資本と同じ。ミームとかハビトゥスとか呼ばれているもの。
☆この意識する必要がないほど最適化された学習の仕掛けが、私学の授業。東京成徳大学中などは、このような学習システムで、東大をはじめいわゆる難関大学進学の実績を伸ばしている。創発的な暗黙知としてのシステムを形成した格好の例だろう。
☆注意をしなければならないのは、たんなる模倣としての創発授業は、最適化されない場合が多いから、実績につながらない。だから付け焼刃ではうまくいかない。
☆今回集結した私学のスーパー授業=創発型授業は、長年の試行錯誤の過程を経て形成されている。駒場東邦だけが暗黙知を形成しているわけではない。
☆こういうことを語るとネガティブに批判する人もいるだろう。だが、大事なことは、私学が大事にしているHuman Love。これがあって創発型授業が成り立っている。麻布の氷上校長の言う素朴なまでの楽観的な生徒への信頼。そういう環境が惨劇を生んでいる現代社会にあること自体奇跡だ。
☆11月15日、その奇跡に立ち会いにでかけてみてはどうだろう。子どもたちが目の前で変貌する。それを奇跡と言わずしてなんといおうか。学校を選ぶ時、授業という創発の場以外に何を見て選ぶのだろうか。だが、その場を実際に体験するチャンスは、意外にも少ない。今回のイベントは貴重な機会であることを強調しておこう。
☆ミヒャエル・エンデや谷川俊太郎だったら、こう誘うだろう。「子どもたちよ。たまには馬鹿げたことをしようよ。」クリエイティブとか、創発とはそういうことなのだろう。
☆ところで開成の橋本先生はお元気だろうか。橋本先生ならにっこり笑いながら、「そうそう、それが教養」と言うだろう。今も生徒たちと谷中を散策しながらお団子を食べているだろうか。それも私学のスーパー授業である。
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