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2010年度 首都圏私立中高一貫校入試動向[01]

☆中学入試における各社模擬試験の集計も出揃い始め、来春の首都圏私立中高一貫校の入試の様子も見え始めてきた。

☆すでに、「週刊現代(091107号)」で、「私立中入試 倍率が落ちる学校一覧」という題目で、良し悪しは別として、各塾・模試関係者のインタビューが掲載されていた。

☆2010年首都圏中学入試の受験者数は、5%程度減少する可能性があると。

☆この不況下の状況ではやむを得ないし、その不安影響で、早慶グループやMARCHの付属・系属校が人気のために、個別にはもっと影響を受ける学校がでるだろうと。

☆世の中ジモト主義も流行っている現状下であるし、欧米の今後の大不況も予想されている折、ますますグローバル路線は軽視され、大学の世界ランキングなどどうでもよく、日本国内でサバイブできればよいという風潮が、大衆化された中学受験にも押し寄せているのか。

☆そんなとき、麻布学園の氷上校長は、「麻布の丘に 第12号」で、こう語っている。

学校とは、時代の波を強烈にかぶり、時には翻弄されながらも、その現実をひきうけ、他方で、別の位相に立つ視点を失わず、未来に向かって開かれた「小世界」であり続けなければならない。

☆まったくもって、世界同時不況に翻弄されるわけであるが、まずは目の前の生徒募集戦略をうまくかじ取るのが先決であるというのが、目下のやるべきことではある。

☆ジャーナリズムというのは、目の前の瞬間を正確にとらえ、振り返るとそこに歴史の大きなうねりが見えるという方法論だろう。それゆえ、現実をひきうけることでよいのだろう。

☆学者は、そこの捉え方をより方法論的に精緻に学的に高めていくのだろう。もっとも私立学校に関しては学問の対象に十分なっていないのが大いに気になる。

☆教育政策者は、生活者と教育という観点から、目の前の問題を解決する政策を立法しながら整えていく。時間がかかり、それが成立した時には、新たな問題が起きている。

☆市場は、生活の浮き沈みの中で、見えざる手によって方向性が調整されるという常に不安定な中で安心を求めようとする。あるものは自分に有利な市場形成を誘導しようとするし、あるものはネガティブに反応するし、あるものは楽観的に反応する。しかし、誰が得するのか損するのか、神のみぞ知るである。つまり損得勘定=感情が市場を支配する。

Photo ☆たしかに、学校当局や学校選択者が背負わなければならない層は幾重にも重なりすぎていて、目の前の重荷だけで十分なのかもしれない。それにもともと公立学校では、この重層構造に目を向ける必要がなかったというかそのように規制されてきた。それが今教育学で問題になっているぐらいだ。

☆そういう意味では私学人や私学人を応援する市民しか「別の位相に立つ視点を見失わず、未来に向かって開かれた『小世界』」を大事にしたいと思う人はいないのかもしれない。

☆しかし、中学受験も20世紀末に大衆化を果たした。おそらく3分の2のステークホルダーは別の位相に立つ視点など度外視しているだろう。一笑に付してさえいるだろう。

☆この状況で、未来に開かれた「小世界」を生徒と共に信じ教育を実践していく覚悟のある学校。それは偏差値や大学進学実績では見つからないが、そのような学校が不況の波を乗り切ることができるように祈るのみである。

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