エラ・ガンジー氏による佼成学園(男子・女子)のための講演
☆本日5日、普門館で、佼成学園と佼成学園女子の生徒全員を対象にエラ・ガンジー氏による講演会が開催された。平和構築のためのガンジーの思想を孫であるエラ・ガンジー氏が南アフリカで広め活動を収めていることを語った。演題は「マハトマ・ガンジーの非暴力の精神 すべての命を守るために」。
☆通訳は、佼成学園と佼成学園女子から代表が1人ずつ引き受けた。エラ・ガンジー氏は、祖父のミッションを引き継いで、南アフリカのアパルトヘイト政策と闘ってきたし、闘っている。
☆自身8年間自宅軟禁の抑圧を受けたり、ご子息を暗殺されているというのだから、すさまじい。そのエラ・ガンジー氏の言葉を直接聞いている生徒の内面はどれほど揺さぶられたかは測り知れない。まして、隣りで通訳する言語経験は、最後に彼女たちの感謝の気持ちにあるように、自らの人生を変えるほどの事件だっただろう。
☆それにしてもすさまじき平和学習というか進路学習というか、いや真実の言葉は、非暴力のガンジーの思想を拓く力を持っていた。
☆学園の酒井理事長が、スリランカでエラ・ガンジー氏と平和活動を行ったのがきっかけで友達になり、みんなに話してもらうことにしたんだよとさりげなく紹介していたが、どこの学校でも思い立ってできるものでもあるまい。
☆これは創設者庭野日敬先生が、あらゆる宗教を超えて協力し合い平和を訴える活動をしてきた文化資本であるミームの表れ以外の何ものでもない。
☆それにしても南アフリカで弁護士活動を行っていたガンジーが、3つの選択肢に遭遇したという話はショッキングだ。諦めてインドに帰郷するか、不正な差別をがまんし南アフリカで仕事を続けるか、不正な権利侵害に対し闘うために南アフリカに踏みとどまるか。
☆弁護士から聖者マハトマ・ガンジーになる分かれ道だ。エラ・ガンジー氏は、このような有効な人生の歴史を学ぶことは、自己から隣人、隣人から地域、地域から社会、社会から世界へとメガ・チェンジを起こすきっかけになると。だからこそ佼成学園、佼成学園女子の生徒に話かけたのだろう。
☆国家より隣人や市民社会を全面的にサポートするエラ・ガンジー氏の思想、もちろんそれはマハトマ・ガンジーの思想でもあるわけだが、国を超え、スッと生徒たちと話し合えるフラットな姿勢とはこういうものだということがはっきり伝わってきた。
☆人間と人間の間に官尊民卑という国家に作られた幻盾があるわたしたちの国とは大変違う。とにもかくにも、人間の本当の関係を日常感じることができる学校が佼成学園、佼成学園女子だとするなら、在校生はなんてラッキーなのだろう。
☆なるほど、佼成学園女子の代表が感謝の言葉の中で、与えられるより与える人に変わろうと思いますと素直に英語で述べていたのには、そういうわけがあったのである。
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