一日一言 新渡戸稲造【018】
一日一言 新渡戸稲造【017】のつづき。
☆12月19日 心の中のまこと
相手をうまくだました、自分の思うようにさせた、と悪知恵のはたらくことを自慢している者は多いが、知識や才能だけでは、この世の中を治めることはできない。才能はこ使いの手先で、主人はやはり心のまことである。
☆表現が時代を感じさせるし、このまま受けとめるとどこか説教されているように感じる。しかし、これは基準づくりの話に置き換えるとよい。
☆基準の公平性や正当性、あるいは信頼性の度合いによっては、結果的に悪知恵を働かしたことになりかねない。心のまこととしての正当な基準をもっていないと、たとえ才能があっても信頼は得られないよと。
☆自分なりの基準と社会の基準、そしてその社会の基準の正当性・信頼性の批判的思考が複雑に葛藤を引き起こすのが、個人と社会。
☆その葛藤を引き起こすのもコミュニケーションなら、葛藤を収めるのもコミュニケーション。
☆コミュニケーションとは判断や選択の基準のすり合わせである。基準なき才能は空虚であり、才能なき基準は愚かである。ハワード・ガードナーも5つの心の形成がポイントだと言っている。
熟練した心
統合する心
創造する心
尊重する心
倫理的な心
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