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2010年中学入試動向~11月合判から[02]

2010年中学入試動向~11月合判から[01]のつづき。

☆今回は、森上教育研究所の「中学受験と私学中等教育12月号」に掲載されている四谷大塚第3回合判の志望者数前年対比のデータから、2月2日受験校のうち、気になる男子選択校の前年対比をみてみよう。

かえつ有明難進2  550.0
山手学院B  345.7
順天2  272.7
日大第一2  132.4
東京都市大付2  124.6
広尾特選3  117.2
国学院久我山2  116.6
栄光  114.6
巣鴨2  108.3
慶応湘南藤沢  106.5
高輪B  106.5
城北2  105.9
攻玉社2  100.0
森村2  100.0
東京農大第一2  100.0
明大中野  97.9
学習院  97.7
鎌倉学園  95.5
本郷  94.0
聖光  93.2
桐光2  91.9
青山  91.4
明大明治  90.4
法政第二  89.7
世田谷学園2  88.9
立教池袋  76.2
神奈川大附A  75.8

☆列挙した学校は、おそらjく隔年現象や難易度があがって敬遠というような流れで前年対比が上下しているのだとは思う。

☆しかし、やはり6年間の各ステージをどのように生徒が克服していくかあるいは成長していくのかの理屈を明らかにし、そのうえでサポートシステムをつくりあげているところは、生徒が集まっているのではないだろうか。

☆生徒の自己実現プログラム、つまり思春期学が学内で議論され続けているところだ。また、6年間の意識はないが、スペシャルなプログラムが開発され、そのインパクトが6年間につながるトリガーになっている学校は生徒が集まっている。

☆ただ論文指導を行っているだけではなく、それが成長や発達にどう寄与しているのかが明らかになっているところではなくてはならない。科学的な証明ではなく、ロゴス化されているかということ。

☆6年間をたんに2・2・2に分けて、たとえば、基礎・応用・発展という名前をつけているだけでは、どうも受験生の心をつかめない。これは受験市場の用語であり、私学市場の用語ではない。従来はこれでよかった。しかし、世の中右肩上がり神話の資本主義の再検討がされている流れの中では、教育の質の競争に目が移る。

☆教育の質の競争を私学市場と呼んでいるが、どんな質の競争か?それは思春期を乗り越える自己実現プログラムのシステムの比較である。そのときに、基礎・応用・発展というような名前しか知ることができないような広報をしていれば、口コミ率が下がるのは必然的ということか。

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