留学生のいる学校~武蔵野女子学院
☆武蔵野女子学院の国際理解教育室が発行しているNewsletterは90号を超えている。11月27日発行の90号では、同学院が受け入れている留学生が、自分の国の食文化を伝えるために食事のレシピを掲載している。
☆ハンガリー、フィンランド、アイスランドからの留学生の記事が載っていたが、たしかに食文化の話題は異文化交流の基礎基本。そしてコミュニケーションの基本。まずはそんな身近な話からはじまる。
☆コミュニケーションがうまいかそうでないかは、このようなチャット風の中に大事な問題をそっと包んでおけるかどうか。その包みを開くのは、相手。うまく開けるようにサポートするのがコツだろう。
☆武蔵野女子学院には、そういうコミュニケーションを育成するプログラムとして留学生の存在の意義があるように感じた。たとえば、アイスランドは、独自の食というより世界の食を堪能できるそうだ。それでいてマクドナルドはないよというトリガーは、アイスランドの経済の仕組みそのものではないか。その包みを開けば、そこから話があっちこっちに飛ぶ可能性がある。
☆それから、同学院から海外に留学に行っている生徒からの手紙も掲載されていた。とにかく日本にいたら経験できない出来事が知らされている。
☆ニュージーランドダンスコンテストの話では、メンバーが太平洋の島々から集まってくるから、踊り方がまるで違いおもしろいらしいが、どれほど強烈かはかりしれない。
☆アメリカの留学生は、学校にヒスパニックがたくさんいたり、2カ国語を普通に話せる生徒がいっぱいいて、コミュニケーションのとり方そのものが全く日本とは違うことで刺激を受けたりしている話題を提供している。
☆オーストラリアに留学している生徒は、現地にはまずは行動あるのみという構えの雰囲気があり、自分は日本語を教えるボランティア活動をしているという貴重な経験を伝えている。
☆習慣化したものの見方や文化規範をポスト習慣化するチャンスを与えてくれるのが、留学生の存在意義ということかもしれない。
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