クオリティスクールの新コンセプト[004] 愛光東京入試始まる
☆本日(1月9日)、愛光学園の入試が行われる。今年から東京会場も設定された。定員男女合わせて200名のところ、応募者は921名。うち東京会場の応募者は196名。
☆一般に、寮制の学校というとラサールがすぐに浮かぶかもしれないが、夏目漱石や正岡子規ゆかりの松山にある愛光学園も、総合的な教育の質という点でも東大をはじめとする大学進学実績という点でも実力派の私立中高一貫校。
☆多感な中高時代は、かわいい子には旅をさせよではないが、東京エリアの何不自由のない便利な環境から、寮生活をおくることは未来に大きく羽ばたく貴重な経験となる。ある意味ゆるやかな留学体験をするのと同じで、人間関係形成力を鍛えるチャンスだし、考える時間をたっぷりとれる良い経験を積める。
☆親元から離れて早めに自律することが、親をリスペクトすることにもつながり、家族問題のリスクマネジメントにもなる可能性がある。
☆愛光学園の寮制度は、生徒の成長に合わせて、学年によって柔軟に形態を変えていく。その長い間培ってきたスキルが他の多くの寮制学校の参考になっているほどだ。したがって、CCP based Schoolのコンセプト図の、横軸ACTは、クリエイティブなレベルまでプログラム化されていると言えよう。そして思考のレベルは言うまでもなく、どこまでもクリティカルでクリエイティブである。
☆むしろ、一般の日本人がイメージする以上に、ドミニコ会の思考力も人間関係構築力もとてつもなく巨星である。
☆男子校だったカトリック校が共学校にして、理念はどこにと思う人もいるかもしれないが、もともとドミニコ会は、中世のころから女子修道会のケアをしつづけてきたことで歴史的にも有名で、むしろ理念に立ち戻っているといったほうがよいのかもしれない。
☆それにしても、東京の代々木会場の入り口は、朝から日能研とサピックスの大勢のスタッフが陣取っていた。明日から東京エリアは本格的に中学受験に突入するが、中学受験市場の両雄の競争の行方はどうなるのか。それは、まずは愛光学園の東京会場から始まったのである。
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