クオリティスクールの新コンセプト[009]
クオリティスクールの新コンセプト[008] のつづき。
☆千葉エリアの私立中高一貫校初回一般入試の応募締め切りがそろいはじめた。応募者数の前年対比をみてみると、必ずしも盛り上がっているという感じではない。
☆たとえば、次の5校をみてみると、
東邦大学付属東邦 前期
昭和学院秀英 2回(一般)
市川 1回
江戸川学園取手 1回
渋谷教育学園幕張 1次
芝浦工業大学柏 1回
☆東邦大学付属東邦(前期)を除くと、軒並み応募者数は減っている。東邦大学付属東邦(前期)にしても、市川や昭和学院秀英と難易度を比較すると、同程度か微妙に易しいかもしれないわけだから、隔年現象に過ぎないかもしれない。
☆たしかに教育理念は、自然と生命と人間を総合的にとらえる今流のエコロジカルな発想で、興味深いというのはあるが、それが実際の教育にどれほど活かされているかは、外から見ていては伝わってこない。
☆中学受験人口が減少したということよりも、試し受験のような感覚の行動が減少したと見るべきなのか、つまり、受験市場ではなく私学市場で消費選好をすすめるように受験生・保護者の行動がシフトしているのか。現状では判断しにくい。
☆が、単純に受験人口の増減ではなく、受験市場、教育市場、私学市場の色分けができてきたのかどうか、そういう問題をはらんでいるのが、2010年の中学受験の特徴かもしれない。引き続きウオッチしていこう。
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