« クオリティスクールの新コンセプト[017]普通部の応募者過去11年で最低 | トップページ | クオリティスクールの新コンセプト[019] »

クオリティスクールの新コンセプト[018]

クオリティスクールの新コンセプト[017]普通部の応募者過去11年で最低 のつづき。

☆かつての仲間の最近のエッセイを読んだ。NTS教育研究所の石井氏の文章だ。忙しいのだろう。ときたま本当に心の底から書きたいと思ったときに掲載するようだ。

☆だから、読まずにはいられない。テーマは、「聖園女学院が育むリーダーシップ」(NTS教育研究所サイト2010年1月18日)

☆そしてやはり私学市場の動きを鋭くキャッチしているのを感じた。私立中高一貫校に関してこういうトーンの文章は、本当に少なくなった。だからこそ今後も書き続けて欲しいとエールを贈りたい。

☆読んでいただければ、わかるが、少しだけ受験市場と私学市場のフィルターで読み返してみたい。

☆石井氏は「かわら版」という雑誌の記事編集のため聖園女学院に取材に訪れた。この雑誌はセンター模試で配布されるので、枠組みは受験市場。ただし、NTSという日能研の子会社のスタッフは多くが日能研の社員ではない。そのため、どちらかというと教育市場よりの目線。

☆そのため、聖園女学院の本来の私学市場での活動をキャッチする鋭く柔軟な目が養われやすい。そんなこともあり、はじめは「受験市場」の枠組みで質問したけれど、それは見当違いで、まっすぐに聖園女学院の教育がいかに生徒の豊かで本来的なリーダーシップを育てているかについて気づいたという。

☆まさに聖園女学院が形成する「私学市場」の面目躍如なのだが、そのことに気づくかなければ、「受験市場」向けの情報が流されてしまう。

☆「私学市場」「教育市場」「受験市場」の微妙なズレを表現した優れたエッセイだと感じた。

|

« クオリティスクールの新コンセプト[017]普通部の応募者過去11年で最低 | トップページ | クオリティスクールの新コンセプト[019] »

クオリティスクール」カテゴリの記事