クオリティスクールの新コンセプト[020]
☆東京エリアの私立女子中高一貫校の出願も始まったが、昨年はサンデーショックの年のために、単純に昨年対比で判断できないが、日能研の応募者増加率のサマリーを見ると、小野学園女子、佼成学園女子、京華女子、文化女子大杉並といった女子校がフンバッテいるのが目立つ。
☆小野学園女子は、ここ4年間理数の女子校であることをアピールしてきたし、授業やカリキュラムの改革の実践をサイトでガンガン表現してきた。そしてついにその成果が今年の生徒募集につながる可能性が高くなってきた。
☆京華女子の学内の改革も相当長い年月がかかったが、男子校とともに切磋琢磨してきた甲斐があったのではないだろうか。
☆文化女子大杉並は、着々と教育の質を高め、生徒募集においても成功してきたが、さらに安定した生徒募集戦略を形づくったのではないか。
☆佼成学園女子は、昨年その教育の質や斬新な入試改革に注目をしてきた。どうして人気がでないのか不思議だったが、やはり説明会に参加した保護者は、教育の質の高さに気づいたに違いない。立命館アジア太平洋大学(APU)を訪れた時、在学生の50%が留学生という異文化大学の中で、大いに活躍している日本の学生の中に佼成学園女子の卒業生がいた。同学園の教育の質の証明は、OGによってもなされている。
☆また、サマリーを見ると、白梅学園清修は開設5年目を迎え、世の中の激変に対応している様子が見える。午後入試と4回目の入試を新設し、草創期に必ず訪れる壁をぶち破る改革を次々と断行しているようだ。特に一期生は今年高校2年になり、大学受験という現実的な進路指導の準備が必要となる。入試改革のみならず、カリキュラムのさらなる改善・改革に着手していることだろう。
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