一日一言 新渡戸稲造【032】
一日一言 新渡戸稲造【031】のつづき。
☆1月2日 決心の持続
今年の秋は雨か嵐か予測できないが、いつも努力を持続するなら一年のうちに越えられない坂はないし、渡れない河もない。・・・・・・
☆勤労・勤勉・倹約、あるいは刻苦勉励せよということではある。道徳的な精神を奮い立たせば、為せば成ると。
☆道徳と認知はある程度相関があるのかもしれない。高い道徳の持ち主は、高い見識や知を活用できるひとでもあるのか。
☆もちろん、賢い人が必ずしも道徳的なふるまいをするわけでもないし、高い道徳的な心を有している人が、ものすごく賢いかといえば、必ずしもそうでない場合もある。
☆しかし今日の新渡戸稲造の言葉には、努力という道徳的構えの持続が、何が坂なのか、渡れない難しい河なのかを認識させるということを言っている。日頃の努力がなければ、何が問題なのかわからない。
☆だから、予測は難しいが、努力の持続は結局問題を発見するのだから、ある程度危険を困難を予測できる見識を鍛えることになる。この見識の持続は努力の持続と表裏一体だ。
☆道徳と創造と論理が一致する瞬間なのである。この時、道徳は倫理となる。ハワード・ガードナー教授がいつも心配している倫理なき創造性の暴発を予期できるようになる。
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