クオリティスクールの新コンセプト[033]公立中高一貫校熱収束か
クオリティスクールの新コンセプト[032] のつづき。
☆日能研倍率速報によると、首都圏の国立中学、公立中高一貫校の総最終出願数は21,659人で、昨年対比99.6%。東京エリアで4校の公立中高一貫校が開設し、総定員は1.4倍になったにもかかわらず。
☆もちろんそれでも、総定員数に対する総応募者数の倍率は6.6倍だから、激戦であることに変わりはないが、熱はすこし収まったというところだろうか。
☆10歳の壁とか、思春期の壁とか、そういうものは物質的にあるのではなく、精神的にあるわけだ。ということは幻想なのである。心の壁なのだから当然であるが、人間はそのつどそのつど自分や環境がつくりだした幻想という物象化によって苦しめられる。
☆ここでいう幻想とは、無視すればそれでよいというものではない。その幻想が戦争を引き起こしたりしているのだから。それにもっとも身近で、何も気づかない状態になっているほど物象化されている共同幻想は、お金であるが・・・。
☆ものの見方や考え方が、人間の命や権利に対し不当であるのに正当性を主張し続けられている場合、それを幻想と呼ぶ。この幻想の鎖から解き放たれるには、多角的な視点を身につけるより以外にない。つまりクリティカルシンキングとか呼ばれているもの。
☆しかし、そんな環境はどこにあるのか。自由があるといいながら自由がない日本社会。自由があるというものの見方がすでに幻想なのだけれど、だからこそ、その突破口である私立学校への入門への道は大事なのである。
☆受験激化はかわいそうなんていうのは、意外と幻想を強化する言説だったのかもしれない。。。
☆公立中高一貫校は、その共同幻想をしりつくしていた心ある官僚がなんとか幻想の鉄鎖をぶち破る種だけは残しておきたいと思ったのかもしれない。
☆何を血迷いごとを言っているのか、それこそ幻想ではないかと言われそうだが・・・。
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