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クオリティスクールの新コンセプト[053] 受験生総数昨年に及ばないか?

クオリティスクールの新コンセプト[052]2月4日検索ベスト30のつづき。

☆日能研の倍率速報によると、本日現在、首都圏中学受験生総数は、308,358人で、昨年対比94.5%である。

☆昨年は同日時点で、昨年対比99.9%になり、2008年の総数にほぼ追いついていた。もっともサンデーショックだったために、女子の出願数が多くなっていたと考えれば、今年も昨年も変わりはないということになるのかもしれない。

☆また、今年は出願の数が控えめだったとみれば、やはり横ばいという考え方もあるだろう。

☆しかし、一回の受験料で、複数回の出願を申し込めるケースが多いので、出願の数を控える傾向というのはそれほど大きくないだろう。

☆しかも70強の入試が新設されているわけだから、受験生総数が増えていないとなれば、やはり横ばいとか微増は考えにくい。

☆首都圏については、私立中高一貫校を受験する生徒45,000人をギリギリ堅持し、質の競争で私学全体がサバイバルする私学市場の形成を構想することが必要になるかもしれない。

☆ただし、これだと受験市場としては25%縮小してしまい、相当キツイ。私学市場と受験市場のGAPをどう埋めるか、どのようにカップリングしていくか、それが問題だ。

☆≪私学の系譜≫が前面に出てきた戦後教育基本法成立時に立ち戻ってみると、そこにヒントがあるような気がする。

☆当時の≪私学の系譜≫のリーダーは南原繁東大総長だったが、氏の弟子の中に≪官学の系譜≫にも≪私学の系譜≫にも与せず、外からみていた思想家がいた。それが丸山真男。南原繁の孫である麻布の校長氷上先生が、在校生と丸山真男の読書会を行ってきた理由の1つは、≪私学の系譜≫を冷静に客観的に理解するヒントにするためだったのかもしれない。

☆ともあれ、丸山真男が批判的に検討した「日本の思想」としての≪官学の系譜≫を転換する世論を生みだす必要がある。日本社会のパラダイムを転換するとは、丸山真男の検討した日本の思想の転換でもある。タコツボ型学習指導要領からササラ型学習指導要領へ。

☆それには私立学校の中学入試問題が、麻布、開成、武蔵のような思考問題に大きくシフトすることであろう。塾によっては偏差値によってそんな難しい問題に切り替えられないとコンサバティブな発想をするかもしれないが、それでは受験市場は冷え込むしかない。

☆思考問題=難問ではない。OECD/PISAのように思考のレベルを設定できるからだ。大学入試と中学入試の問題設定や内容が変われば、学習指導要領も変わらざるを得ない。入試問題の質の競争。受験市場と私学市場のカップリングの1つの方法ではないだろうか。

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