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クオリティスクールの新コンセプト[070] 東京神奈川が語る私立中高一貫校の魅力③

クオリティスクールの新コンセプト[069] 東京神奈川が語る私立中高一貫校の魅力②のつづき。

☆私立学校の魅力や意義について、東京と神奈川の私立中高一貫校ががんばっているときに、法政大学高校の教師の不祥事の事件が報道された。

☆ある意味反面教師。こういう抑圧的コミュニケーションをしないように、私立中高一貫校はがんばっている。

東急線・みなとみらい線で通える私立中高一貫校」という合同相談会の対談で語る先生は、東京私立中学高等学校協会会長の近藤彰郎先生(八雲学園中学校・高等学校 理事長・校長)と神奈川県私立中学高等学校協会理事長の工藤誠一先生(聖光学院中学校・高等学校)であるから、この事件に言及するとしたら、私立学校の意義を保守するために法政大学高校が学内改革を早急に進めることを期待し、アドバイスをすることだろう。

☆私としては、私学市場を応援はするが、現状でクオリティスクールなのかそうでないのかは、明かにしていかなくてはならないとは思っている。残念ではあるが、今回の不祥事をきっかけに法政大学高校が改革を行いクオリティスクールに成長することを期待したい。

☆昨日の合同説明会で対談された近藤先生と工藤先生の話の中でも、学校改革が話題になっていた。理念を現代化していくためには、日々新たなりでなければ私立学校は不易流行を貫徹できない。理念をスローガンとして掲げているだけだと、保守主義、偏向主義・リスク隠蔽主義・無気力という学校の成長を阻む4つの阻害要因が蔓延する(拙著「名門中学の作り方―未来志向の学校を選ぶ8つのポイント (学研新書)」参照)。

☆クオリティスクールである私立中高一貫校は、常にこの4つの阻害要因を撃退するために知恵を絞っている。学内にこそリスクがある。そのリスクマネジメントに理事長・校長は、気を配るものだ。

☆危機管理とリスクマネジメントの差異を認識し、使い分けできる学校こそクオリティスクール。危機管理だけだとどうしても抑圧的コミュニケーションが支配的になる。この抑圧リスクを回避するのがリスクマネジメント。危機と安全という対義語だけではなく、危機とリスクという対義語を認識できること。。。

☆昨日、近藤先生と工藤先生は、ご自身の学校改革をケースとして、私学の意義について語られた。今日も熱く語るだろう。その臨場感ある話は、ぜひ参加して直接耳を傾けることをオススメする。

☆近藤先生と工藤先生の対談の柱は、会場で配られたチラシに掲載されている「私立中高一貫校はココが違う」という7つのポイント。

①教育理念がある。

②独自のカリキュラムがある。

③心の教育をしっかりしている。

④キャリア教育を実践している。

⑤6年間の継続したクラブ活動ができる。

⑥行事を大切にしている。

⑦時代の流れや社会に目を向けている。

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