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クオリティスクールの新コンセプト[074] 東京女子学園で自分らしく輝く

クオリティスクールの新コンセプト[073] 香蘭の次のステージのつづき。

☆東京女子学園の総応募者数は、今年も右肩上がり。入学者数を安定させるためには、試験回数から考えると、総応募者数は1,500人くらいにする必要があるから、今後も生徒募集戦略を緩めることはないだろう。

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☆もちろん、応募者数が増加するのは、戦略的技術的側面の強化のみがその理由ではない。いや、むしろそこよりも教育活動や教育内容の魅力や質があるからなのは言うまでもない。

☆自分の興味と関心の殻の中にこもって、社会の痛みを見ないふりをし、社会の目を気にしながらキャラ化戦術を駆使して生きざるを得ないが今の時代。しかし、東京女子学園では、生徒1人ひとりが自分の輝きを社会に世界に放って欲しいと願って、先生方が生徒と接している。

☆生徒の内面にともる灯を吹き消そうとする時代の嵐から守る卵の殻になり、生徒自らがその灯を守る心の構えができるまで、フンバッテいる。

☆その卵の殻は、東京女子学園の教育活動であり環境である。キャリアデザイン、進学指導、マナー、国際交流、英語教育、リスクマネジメント、言語教育、教員の研修・・・。生徒を守るための環境に必要なものはすべてそろえる。

☆人のなかなる人となれという高い理想は、いまここで悩み困っている生徒とあるときはいっしょに走り、あるときは見守り、あるときは檄を飛ばし、あるときはネットワークをつなぎ、あるときは独自のプログラムを創り上げ、あるときは時代の冷淡な女性への扱いに抗議するそんな教師の姿にこそ映っている。

☆初代校長棚橋絢子先生は、明治以来今も続いている男性中心原理の理不尽さを純粋な歌心で問い続けてきた≪女学生の系譜≫のルーツの1人である。

☆左脳中心で論理ベースの男性中心原理は、男性にとっての普遍主義だし合理主義である。その歯車は今やすり減り回転しなくなっているのは、だれでもが日々感じているだろう。かつて≪女学生の系譜≫は、きしむ歯車の回転に潤滑油を差し込むように、詩心を提供してきた。

☆しかし、それを無視して尊敬の念を持たなかった社会は閉塞状況に陥ってしまった。さてどうする≪女学生の系譜≫。

☆偏差値や大学合格実績を競う社会は躓いているのだ。歌心・詩心こそ新たなシステムの創造の泉である。新たなものの評価は、偏差値や大学合格実績のような物差しでは測れない。心の座標軸によってのみ可能である。

☆この日本というすばらしき愚民社会を排除の精神ではなく、歌心というメタファーが示唆する創造的精神で救う人のなかたる人として、それぞれの個性を輝かせる道が、東京女子学園にはある。その道に気づいた受験生は幸いである。

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