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2010東大合格発表シーズン⑫ サレジオ学院も増

2010東大合格発表シーズン⑪ 渋幕の躍進の意味のつづき。

☆サレジオ学院の東大合格者も増えた。もっともそれは昨年に比べれば飛躍ではあるが、過去の推移をみると、9名の時も2度あるので、学院の潜在力が発揮されただけと考えることもできる。

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☆サレジオ学院の使命は、東大にたくさん合格者を出すことではないが、神父が校長であり、カトリック的な精神及びドン・ボスコの精神が毎日のように語られる環境で育った卒業生が東大にたくさん進学することは結果的には重要である。

☆それは関わりの哲学についてクリティカルシンキングする習慣がついている卒業生が東大に進むことは、思想なき技術とディスカッションできる人材が東大に増えることを意味するからだ。

☆神奈川学園には、栄光、聖光というカトリック男子校があるから、そういう意味ではサレジオ学院も30人ぐらい東大合格者を輩出することは意味がある。

☆ただし、外から見ていると、まだまだカトリック精神と受験指導は、二重構造で、それがダイナミックに螺旋運動をしているわけではない。だからいくらドン・ボスコの精神を語っても、身に染みてわかっているわけではない。カトリック精神がどこまで浸透しているかは、よくわからないというのは、栄光にしても聖光にしても同じなのかもしれないが・・・。

☆それはともかく、ボランティア活動を行っても、本来の意味で自由意志で自主的に行う経験値を高めていかなければ、よい体験ができたという自己満足で終わる。

☆体験なき思考も思考なき体験も学びにはならない。たんなる受験勉強になってしまう。思考や精神が身体化するのか、ファッションで終わるのか、サレジオ学院の今後はそこがポイント。受験勉強を超えた幅広い思考力や創造力が育つ教育活動が重要なのだが、その可能性はある。それは中学受験市場と程よい距離をとることができるようになってきているからである。

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