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高校無償化法案衆院通過 私立中学は?

☆昨日(2006年3月16日)、衆院本会議で、いわゆる「高校無償化法案」が可決。民主党政権のマニフェストの実行は一歩前進。これも1つの理念の実現のモデルである。

☆なんといっても、理念を実現するには、いかにドロドロした舞台裏があるかを国民の前にさらけ出しながら繰り広げてくれているのがよい。

☆理念を通す時に、その担い手は様々な思惑をいだいている。真面目に理念そのものを通すことを考えているメンバー、選挙対策の錦の御旗になればよいと理念をダシに使っているメンバー、目先の利益ではなく長期を見定めた政治のための楔として使おうというメンバー、市場原理から社会正義原理へ政治経済のパラダイム転換の土台作りのコンセプトにしようというメンバー・・・。

☆それはそれはイロイロであり、舞台裏というか今回は舞台そのものだが、ともあれ喧々諤々なのだ。

☆当事者はたしかにたいへんだが、歴史というのはクールで、やはり歴史的な信頼性や妥当性のある理念だと、貫徹してしまう。

☆鈴木寛さん自体は、複合的思惑だとは思うが、それでも理念それ自体からブレてはいない。国際人権規約の方向からいっても、中等教育、高等教育の無償化の方向性は世界標準だという信念を持っているだろう。

☆だから、この変わり目の時に、当事者は、大きな歴史の流れをみたほうが本当はスムーズだ。大きな歴史の物語は終わったというのは、国家レベルではそうかもしれないが、国際社会レベルでは、物語なき交渉はできないから、実は物語は近代社会以降ずっと続いている。「世界共和国」という物語・・・。

☆さて、ともあれ、その歴史の流れに反対するのではなく、流れを促進する側に立ちたいものだ。すると、今回の高校無償化は、まだ一歩にすぎないことがわかる。

☆高校は無償化なのに、中学は無償化ではないじゃないか?と。何をいっているんだ、日本は義務教育は無償じゃないかと反論されるかもしれない。

☆いや、法論理的におかしいのである。高校では、公立だけではなく、私立学校も「就学支援金」が交付される。その仕組みを含んで無償化なのである。

☆だとすれば、私立中学もそれに準ずるような法案がつくられなければならない。「子ども手当」だけでは不足である。

☆さて、財源の問題であるが、それはアフガニスタンのマザーテレサ中村哲さん(中村さんは男性だが)の行動を見ればわかるように、何はともあれ教育と緑なのだ。お金がある人あるいはお金のあるところから教育にお金を注入するのである。

☆ドバイ・ショックの立ち直りも、お金のある人が出すことによって救われる。シンプルに考えた方がよい。

☆平和は、武器によるより、経済の安定による方が、貫徹しやすいと言われて久しい。経済の安定は、市場にかかわるメンバーの水準によるといわれて久しい。なにせ合理的経済人などというのは未だ理想の話なのだから。

☆そういう人財づくりは、教育にお金をかけるしかない。政権交代して半年。その評価はいろいろある。道徳的評価が低いのはしかたがない。しかし、「世界共和国」という歴史の流れに思い切って参加しようとしているその方向性は多少評価できる。今の民主党のメンバーは迷い悩んでいるが、そのリアルな側面と未来という非リアルな側面はまた違うのだ。自民党の時はそこが一元論だったのが閉塞状況に陥ってしまった理由の一つだろう。

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