桐光学園の生き様指導の達人
☆今年の桐光学園の「大学訪問授業」のプログラムがホームページで公表されている。是非ご覧になっていただければわかるが、よくもまあ、毎年これだけの有名な知識人を学園に誘うことができるなあと感心する。
☆外部ネットワークに依頼することなく、進路指導部長が交渉人ということだ。これだけで、同学園の進路指導のコンセプトがわかる。
☆どういうことかというと、大学のブランド名にこだわることなく、何を学びたいか、その学問への深い興味を動機として大学を選択することを真剣に考える進路指導だということが推察できるのである。
☆大学訪問授業を通して、たしかに東大をはじめとする有名大学に多数合格者がでているが、進学した大学で、「大学訪問授業」で出会った教授に弟子入りする生徒も出現しているというエピソードも山ほどあるようだ。
☆今年の講師に原研哉さんが予定されている。鴎友学園女子で、化学に進んだ生徒が、ふと美術に興味を持ち、大学院では、芸大に進み、修復の研究に転身するというエピソードを聴いたが、同じようなケースが生まれる可能性もある。
☆進路指導の本位は、進路先指導ではない。自らの社会に役立つ居場所を見つける生き様指導である。未来は不安もあるが、ダイナミックで楽しいものなのだ。
☆大事なことは生きる道の歩き方である。桐光学園は、進路指導部長のように、人生の旅のガイドブックを編集する仕掛け人がいるのである。
P.S.
個人的には、西谷修さんと池谷祐二さんが気になる。本田和子さんという大御所もすごいなあ。さりげなく萱野稔人さんも予定されている。なかなかラディカルではないか。
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