伸びる学校のことば力
☆学校の先生方のお話をいろいろなところで聞くチャンスがあると思う。たとえば、合同説明会のブース、学校説明会、イベント、面談などなど・・・。
☆そんなとき、はっとするような表現をする教師がいる。たいていは校長先生や教頭先生であるが、教科担当の先生の中にも、もちろんいる。
☆はっとするようなこととは、事象そのものではない。他校にはないすごいことをやっているなんて説明は、なるほどとは思うけれど、教育の本筋ではない。つまり、それによって自分の子どもが特別に成長するわけでない限り、共鳴するところまではいかないだろう。
☆やはり、子どもの成長に対する不安や今まで思っていたことが違っていたり、ネガティブに思っていたことが、そうではないことに気づかされたりするような語りやストーリーに出会ったとき、グッとくる。
☆そんな表現力を持っている教師こそ、まさにインターフェースバイザーなのだ。ことばによって、気づく、勇気を与えられる、息を吹き返す・・・といったことがあるが、そういう教師はたくさんいる。
☆そして、そのような教師が好調だったり、たくさんその学校にいる場合、その学校は伸びる、いやすでに伸びている。
☆では、そのことばの力とは一体どんなものなのだろうか。実は、よくことばではなく行いだよという人がいるが、その行いがインパクトがあるとしたら、それは行為の向こうにある意味が感動を与えるのであり、結局それもことばの力なのである。
☆だから、ことばではなく行いだよというひとの表現には力はないのである。強制力はあるかもしれないが、感動は伝わらない。
☆感動は、寛容とポジティブな表現からしか生まれないのである。
☆本ブログで紹介している学校の多くは、感動をいただいた学校である。その感動は、先生方や生徒の言動からであるが、そのことばの表現力は、次の要素の中から相手に合った組み合わせを巧みに仕掛けていることによる。おそらく意識はしていないのかもしれないが、シンプルだけれど変幻自在なのである。
☆だから、国語の中学入試問題を見れば、やはりその学校の先生のことば力がよくわかる。上記のことば力の要素を巧みに組み合わせて、問いを投げかけている学校は、伸びるのである。
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