かえつ有明 2050年バージョンへ
☆かえつ有明の石川教頭にお会いした。年頭の気概がますます強くなっていたのに改めて驚愕。
☆学校が伸びるというのは、こういうことだと実感したのだ。
☆石川教頭は、経営ということを戦略的に考えている。そしてその経営的な戦略発想は、40年後の子どもたちが直面する多様なリスクを乗り超えていける才能と技術の育成、そして幸せな社会を構築していけるリスペクトという相互性の心を育てる教育の基盤に根っこがある。
☆志の高いビジョンと経営の戦略が結びついているのである。
☆しかし、もっと大事なことは、掲げたビジョンを実現する条件の整備である。タレント、テクノロジー、リスペクトという3つのキーワードを現実のもにした社会や組織は、今までない。むしろクリエイティブ資本主義の流れの中で、これを実現していくにはイノベーションが必要だというのが先進的流れだろう。
☆イノベーションとは、たんにITという機器やソフトの開発を意味するのではない。新しい学びのプログラムもイノベーションである。
☆ともあれ、志高いビジョンを実現するには、従来の教育では無理なのだ。新しい酒は新しい器へなのである。
☆その条件が、サイエンス科というクリティカルシンキングを育成する新しいプログラムであり、教育支援センターをはじめとする生徒のサバイバル能力(大学受験勉強は、サバイバルのための学習戦略と位置付けている)を養う新しい戦略である。
☆そしてなんといっても、そのプログラムをリードする教師力である。教師のモチベーションを持続する組織づくりである。
☆これらのすべての新しい諸条件を有機的に結び付けることを、石川教頭は2050年バージョンと呼んでいる。理想と現実の統合に向けてかえつ有明は着実に歩を進めている。
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