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立教女学院で育つ自由の精神①

☆立教女学院は訪れてみるとすぐにわかるが、在校生が実にのびやかだ。チャペルに入る(正確には校舎とチャペルをつなぐ廊下に入る)までののびやかな姿と入るや凛とする品のコントラストがますますのびやかな雰囲気を映し出しているのだ。

☆どうしてこのようなのびやかで自由な精神が育つのだろう。

☆1つには、6年間の学年目標のデザインにある。

中1 新しい自分を見つけよう

中2 人とのつながりを大切にしよう

中3 将来の進路に向かって進もう

高1 知る力を身につけよう

高2 見抜く力を見つけよう

高3 本当に重要なことを見分けよう

☆実に興味深い目標設定である。おそらく多くの学校では、立教女学院の中1から中3までの目標を6年間の目標として(もちろん細分化するわけだが)設定するだろうが、立教女学院の場合は、思考のレベルを批判的思考あるいは創造的思考の段階に設定した3年間があるのである。

☆なるほど、高校3年間すべてがそのような物事を鵜呑みにしないような視点や思考力を身につけることが明確になっているのだから、他者からも自らの欲からも解放されるのびやかな自由な精神が学院内に充満するのは当然だったのである。

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