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聖徳学園の真髄は教職員の環(わ)

聖徳学園の上遠野護校長先生と多くの先生方とお会いした。「私立中高の挑戦 未来を創る教育」という番組の収録のためだから、かなりつっこんだ教育の核の部分にまで話が及んだ。もっとも、編集段階では、ある程度わかりやすさを考慮するので、すべてが放送されるわけではない。

☆収録内容は、番組でご覧いただくこととして、ここでは感じたことを書きとめておきたい。

☆聖徳学園は、英才教育が前面にでていたから、今回もそこをメインに上遠野校長が話されるのだろうとイメージしていたが、それはまったくの先入観だった。

☆というよりも飛躍する私立中高一貫校の特徴として、内生的発展を果たしていたのである。

☆それはどういうことか。校長先生とそれにつづく先生方のお話をお聞きして、個性と創造性と国際性という3本の柱が、実によく有機的につながっていて、それがらせん状にからみあいながら広がっていく教育システムが構築されていると感じた。

☆教育内容については、番組に任せることにして、なぜそれを感じたのかという理由が、重要だ。ご承知のように、この番組は半ば生中継のようなものなのだ。シナリオがないからだ。まずは話し合いながら、何を話しましょうということではない。お互いの理解を深め、阿吽の呼吸を合わせられるかどうか、対話をする。そして、ある程度いけるなと思ったら、学校の理念とそれが表れている教育活動について、インタビューとコメントの対話が生まれるという段取り。その対話の部分が収録される。そして編集。

☆だから、今回のように校長先生だけではなく、個性について話す先生、創造性について話す先生、国際性について話す先生と複数になった場合、阿吽の呼吸をつくりだすのは、困難な場合が多い。

☆しかし、それがスムーズに行ったのである。たったの一日ではあったが、収録プロジェクトチームが立ち上がったイメージである。

☆全員が、自分のリソースを表現できるように用意をしてきていた。しかし、15分の編集番組であるから、せっかく用意してきたものを、その場で話し合いながら、組みかえたり、挿入したり、削除したりするわけだ。しかも先生方は、それぞれ授業も持っているし、校長は会議もたくさん仕切らなければならない。

☆一堂に会して収録することができない。それぞれ収録していかざるを得ない。つまり、お互い収録場面に立ち会わないまま私と対話していく。だから、最初は一瞬不安だった。対話の過程で、矛盾が生じたら・・・。しかし、それはまったくの杞憂であった。いかに一貫性のある教育を行っているかがすぐに伝わってきた。

☆話し合う時に、角度を変えて質問をしていく。つまり、日頃先生方は自分の学校の教育について話慣れているから、型どおりの質問だと、あっさり同じ回答が口をついて出てくるものだ。だから、変化球を投げる。

☆しかし、考えながらも軽く打ち返される。国際性といってもどこが他の学校と違うのかと投げても、個性と進学指導がどこで密接につながっているのか、創造性とは誰でもいうけれど、それを体験させるだけなのか、それとも創造性そのものを生み出す具体的なプログラムがあるのか、と投げても、考えながら丁寧に回答される。

☆その内容は、番組でご覧いただきたいが、どうしてこういう一貫した思考が、すべての先生方にあるのか。上遠野校長はこう語る。

聖徳学園の理念の中には聖徳太子の十七条の憲法の精神も染み込んでいます。17番目の条文では、どんなによいアイデアも1人で決めてはならない。みんなで話し合うようにと。この姿勢は、生徒も教職員もみな同じです。・・・・・・聖徳学園は、豊かな教職員スタッフのもと、先生と生徒の距離が近いアットホームな学校なのです。

☆なるほど。納得がいった。どのように編集されるのか今から楽しみである。

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