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八雲学園とケイトの相乗効果

☆八雲学園の教育の質向上や大学進学実績が伸び続けている大きな秘密はケイトスクール(CATE SCHOOL)との交流である。

ケイトスクールの卒業生の大学進路先をみると、そのすごさがわかる。ハーバード、スタンフォード、バークレイ、ブラウン、イエール、コーネル・・・など世界を凌駕する屈指の名門大学がずらりと並ぶ。とにかく今年100周年を迎える名門中高であることは間違いない。

☆1996年に八雲学園が中学を再開設して以来の交流である。しかし、私は拙著「名門中学の作り方」を書いた時には、学園の英語教育を扱いながらも、ケイトスクールについて触れていなかった。ブログでは何度か触れているのに・・・。

☆つまり、そのときにはケイトスクールのすごさは頭の中で理解していても、実感できていなかったのだと思う。

☆ところが、八雲の横山先生や菅原先生のお話をお聞きしながら、自然とにじみ出てくる動じない構えはどこからきているのだろうかと思いはじめて、気づいたのだ。

☆どういうことかというと、横山先生は剣道の達人であり、菅原先生はラガーマンである。自然体はそこからきているのだろうと思っていたが、いや開設当時は、まだ控えめながら前のめりで八雲を宣伝していたはずだ。

☆そんな情熱に頭が下がったのを思い出しもした。では、人気がでてきたから安心して泰然自若としているのか。いやそれは違う。説明会や入試当日学校を訪れればそれはわかる。変わらぬおもてなしの心は、そんなことで安心はしていないし、むしろ常に初心を思いだし、緊張感を忘れていない。

☆で、はたとひざをたたいた。突き抜けたものをいつも見ているからだ。それはケイトスクールの先生方がリスペクトする近藤校長であり、近藤校長がリスペクトするケイトスクールの精神である。

☆このようなスーパースクールは残念ながら、日本にはないのである。だから、私が気づかないのも当たり前だけれど、私の場合は、ケイトスクールには負けるけどねと校長がいってしまう、それでもスーパースクールであるチャドウィックスクールなどを訪れる機会をもてたから、まだイメージできる。

☆いわゆる御三家と呼ばれている日本の私立中高一貫校もかなわない質と世界性について、力不足で説明することはできないが、いずれ挑んでみようと思う。

☆ともあれ、八雲学園は交流することによって、おもてなしという倫理をケイトスクールに伝授している。ケイトスクールはオープンで屈託のない好奇心の精神の重要性を伝えている。そのシナジー効果は測り知れないだろう。

☆6月にはケイトスクールから生徒が交換留学生という形でやってくるそうだ。もちろん、八雲学園の生徒は卒業までに全員が、現地でケイトスクールの文化に触れることができる。

☆近藤校長は藍綬褒章も受章した。さて次はどうなっていくのか。回答はシンプルである。ケイトスクールのような質の教育を八雲流儀で完成することだろう。

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