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娘への手紙

☆今フランクフルトにいるが、午後帰国。今娘へメールをしたところだが、意外とそこに今後の教育のヒントがあるかもしれないので、一部を公開。

Mへ

昨日アルザスのプログラムを終えました。
フランクフルトに一泊したけれど、不覚にも少し疲れたのか
寝いってしまった。それで、連絡ができなかった・・・・・・。
みな元気かい?

こちらは午前6時23分。
今日の午後帰国の途につきます。

Mの近くにまできていたけれど、
といっても遠い。
ヨーロッパの西の風が運ぶ雨に
ロンドンやグライズデイルアーツ(仕事はクリエイティブだったかい?)の自然を
感じながら、帰ることにします。

フランスのストラスブール大学の学生や院生など14人くらいと
連携したプログラムをサポートしたわけだけど、合間に聞くEUの経済状況は
やはりよくない。

みなよく考え、よく話し、よくタバコを吸い、実はよく飲む連中だったが、
就職の話になると暗くなったかなぁ。

家族関係の法律も日本と違うのがフランスだし、大学へ通う意味も日本とは
だいぶ違う。途中で仕事がみつかったら、大学をやめるのも当たり前。

彼らは、研究者を望んでいる望んでいないを最初に表明する。大学に通う意義はやはり研究者になるなら、い続けるけれど、そうでなければチャンスを見つけて独立したいとか就職したいとか・・・。

1人社長として経営をする学生も予想以上に多い。これはきっと法律がちがうのだろうし、
他者に操作されたくないという強烈な意志(これは強いねこっちの学生は)が
あるのだろう。それに、もしかしかしたら、この流れは主流かも。

帝国→国家→個人へのシフトは加速している感じ。
だからこそネットワークは大事だと実感。
組織の中のネットワークというのではなく、
組織と組織のネットワークというのではなく、
個人と個人の信頼でき、創造的刺激を相互に
与えられるネットワーク。

そんなことを感じているけど、このネットワークは
アートの世界そのものの特徴。時代の要請(妖精)かもしれない。

それにしてもフランクフルトはストラスブールやコルマールと違って、ゴミゴミしている。まるでマズローの五段階欲求すべてが一堂に会しているって感じの都市デザインだ。

性とお金と観光と・・・そして例によって教会の高い尖塔がそれらを見回している。そしてフランクフルトのオペラ劇場から流れる演奏。モーツアルトでもワーグナーでもないなぁ。あの激しさはベルディ???ともかく土曜日とあって、中心街では、ビールを飲みながらよくしゃべっている市民で騒然となっていたよ。

みな身体に気をつけて。

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