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2012年の変化にいかに対応するか②

2012年の変化にいかに対応するかのつづき。

☆今日本は内向きだとかガラパゴス化社会だとか指摘されているが、そのような指摘は、それを払拭するビジョンで動くよというサインだと理解した方が良い。

☆大学全入時代が、そもそもハーバードなどに行くより国内大学の方に進みやすくなっているわけだから、ハーバード大学のドルー・ファウスト学長が来日し、中国や韓国の学生に比べ、日本の学生は冒険心がないのではないかと叱咤激励されても、留学への夢や期待へのモチベーションはなかなか生まれてこないのもしかたがない。

☆大学進学実績や偏差値という指標で、受験市場が競い続けることも、この内向き傾向を強化することにつながっている。

☆年功序列や終身雇用も、大騒ぎするほどなくなっているわけでもない。人口減といわれながらも、1億人規模は、国内にマーケットがあり続けるということでもある。

☆だから、先見性を持てと言われても、国民1人ひとりがそう簡単に意識改革をするわけではない。

☆しかし、確実に世界は変化し、その影響を日本は回避できない状態であるのも事実である。日産にはじまり、楽天やパナソニックなども社内で英語を使ったり外国人スタッフの割合が増えている。しかし、それはまだまだ特殊なイメージであったのが、Hyundaiが社内の公用語を英語でやっていくという話になると、その影響力は火を見るより明らかだろう。

☆そして、2012年には、ユニクロでもそうするという。しかし、実際には今から着々と英語の能力の高い人材に焦点をあてていると聞く。

☆経産省はすでにグローバル人材を動員することを決めているから、その流れがだんだん大きくなる。

☆日本のマーケットも欧米のように多民族間のコミュニケーションが増えてくる。それは市民レベルで行われるのだ。会社という組織内の公用語が英語でも、ショップそのものでそうならないと影響力は小さい。ところがユニクロは、ショップが重要な拠点であり、そこでバイリンガルなスタッフがいるとなると、市民レベルでの言語の多様性が広がる。

☆そうなると、実は外国語だけではなく、日本語が海外にも広まるということになる。英語教育から多言語教育へのシフトがおこるのである。

☆多言語教育のプログラムは、SATの教材やテストを見てもわかるように、相当トタールな文化や歴史を背景として行われる。そこでは、読解、小論文、文法、会話などは当たり前のスキルで、その授業スタイルは、東大がやり始めているiSchoolや東大EMP(東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)のプログラムスタイル。

☆私立中高一貫校でもだんだん導入されているプロジェクト・ベース学習。上野千鶴子さんの「サヨナラ学校化社会」(ちくま文庫)で力説されている授業スタイルである。

☆もちろん、前回も書いたが、スタイルが似ているだけではガラパゴス化を払拭できない。JUSTICE問題をどう議論するかがないと、結局ガラパゴス化の基準で議論が行われるから、そこにはデモクラシーが生まれない。それゆえ官僚的客観主義の近代を抜けきれない。デモクラシーは市民による活動なのだから。

☆しかし、スタイルとはツールでありメディアである。ツールやメディアの在り方が変わると、そこから考え方も変わっていく期待値は大きい。もちろん確率論的で不確実な話なのだが・・・。

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