Good Schoolとは何か?③
☆Good Schoolの大前提である世界標準のものさしとは、近代の矛盾を乗り越える挑戦を世界の人々とコラボレーションしていく言葉と行動の能力を方向づけるコトであると思っているわけだが、その近代の矛盾が発生するメカニズムとは何だろう?
☆それは、常に人間は何らかの壁をつくるということであり、その壁が意識下に見えなくなると矛盾が引き起こされるのだが、それを解決するために、その壁を取り除くのではなく、その壁を見える化し物象化することによって、その物象化が存在する限り、矛盾が絶え間なく永劫回帰する。この近代特有の矛盾の問題性は、この物象化を内在化させて持続可能にするダブルバインド状態を形成したメカニズムにある。
☆だから、フロイトの無意識抑圧は、危険なのだ。壁の向こうを切り捨てるということにつながるからだ。
☆無意識は抑圧されれば、抵抗する。無意識と自我と超自我の間に境界があるのだ。しかし、それは誰がつくったのか?近代社会ではなかったか。ともあれ、抵抗すれば抑圧する。そしてその抑圧が殲滅というあの恐ろしいホロコーストの事件に結び付いてしまうのだ。創造を絶する重たさ。
☆無意識なきあとは、貧困な自己と絶大な権力者超自我の支配する矛盾の永劫回帰である。
☆Good Schoolは無意識という「美学」を大事にする。Good Schoolは芸術にこだわり、マナーにこだわり、道にこだわり、文化としての食育にこだわる。個人的な「趣味」の普遍的「美学」へのシフトをトレーニングできる教育を実践している。
☆「美学」なき教育は人間存在を貧困にする。「美学」のある教育は人間存在の回復を可能にする。Good Schoolを探る作業は、人間存在そのものを回復する作業でもある。
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