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2010年6月

2012年の変化にいかに対応するか②

2012年の変化にいかに対応するかのつづき。

☆今日本は内向きだとかガラパゴス化社会だとか指摘されているが、そのような指摘は、それを払拭するビジョンで動くよというサインだと理解した方が良い。

☆大学全入時代が、そもそもハーバードなどに行くより国内大学の方に進みやすくなっているわけだから、ハーバード大学のドルー・ファウスト学長が来日し、中国や韓国の学生に比べ、日本の学生は冒険心がないのではないかと叱咤激励されても、留学への夢や期待へのモチベーションはなかなか生まれてこないのもしかたがない。

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2012年の変化にいかに対応するか

☆2012年の出来事について、ちらほら話題がでてきている。マヤ歴では人類破滅の年でもあるが、幸いその兆しはなさそう?

☆日本では、団塊の世代の本格的大量退職が始まる。福祉から雇用へシフトするのだろうか。

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講談社セオリーの目

セオリープロジェクト部長木所隆介氏や作家の鈴木隆祐氏、写真家の明石雄介氏とお会いした。セオリーは、最高のサービス、最高の都市デザイン、最高の人材、最高の建築、最高の教育、最高の食・・・。要するにあらゆる局面での最高の仕掛けを、最高の編集者、最高の書き手、最高の写真家などが集まってデザインするムック。

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桐光の大学訪問授業本第三弾!②

桐光の大学訪問授業本第三弾!のつづき。

☆「未来コンパス」を郵送していただいた。宮台真司さんは、高熱だったにもかかわらず、講演はさらに熱弁だったようだ。それにしても「感染」が世界を変えるというのは宮台さんらしい。

皆さんが、「入れ替え可能」な道具として扱われず、かけがえのない存在として尊重されるには、利害損得を越えた「感染」によって、友人関係や性愛関係をつくることが不可欠になる。「感染」が「入れ替え不可能性」をもたらす。

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海城と帰国生が意味するコト

すでに書いたように、来春から海城学園が、高校入試を廃止し、中学から帰国生を30人募集することを決めた

☆この戦術の背景にある戦略は何か?内部的にはすでに帰国生を迎える準備が終わったから、いよいよそれを実行に移そうという、発想の現実化が企図されているだろう。

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亡き友へ

どんなに無念だっただろう

死が向こうから君のもとにやってくる瞬間を

意識して迎え入れた友よ

死に向かってもう少しそこにとどまれと

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ひとりごと

☆最近、いろいろな出会いがあるが、みな話題はリフォメーションだ。日本の経済や政治の先行き不安がそうさせているのかどうかわからないが、もはやパワーポジションが崩れているのだから、リフォメーションしかないだろうという直感と予感からなのだろうか。

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明大明治の授業で学ぶ<了>

明大明治の授業で学ぶ②のつづき。

☆松田先生の話の中で、「感覚だけではダメなんだなぁ」という言葉がでてくる。これは極めて重要なポイント。

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桐光の大学訪問授業本第三弾!

☆桐光学園は毎年、知の最前線で活躍している教授陣による大学訪問授業を企画実施している。その企画力は他を圧倒するが、それを最終的に書籍化するプロセスフォリオ制作の徹底ぶりにも頭が下がる。そして今年も第三弾が出版されるとアマゾン・ドット・コムでPRされている。

Miraicompass

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明大明治の授業で学ぶ②

明大明治の授業で学ぶ①のつづき。

☆正解のない問題。これをいかに解決するか。人生設計するときに必ず向こうからやってくる自分で決断しなければならない選択。そこに模範回答は用意されていない。さてどうするか。

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広尾学園の土台は科学的思考③

広尾学園の土台は科学的思考②のつづき。

☆授業が、教師が、学園が楽しい。6年間何をやってくれるのかという保護者の期待にこたえる挑戦をつづけている学校が広尾学園であるというのが結論であるが、そのような広学エネルギーはどこにあるのか?

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明大明治の授業で学ぶ①

☆「私立中高の挑戦 未来を創る教育」という昨日の番組で、明大明治の松田先生と江竜先生にインタビューさせていただいた。

Meidaimeijitv

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かえつ有明の新しい教育熟す④

かえつ有明の新しい教育熟す③のつづき。

☆髙木先生の話は、こう始まったと一回目に紹介した。

校長をはじめ私たちに共通する熱い想いは、50年後の社会で生徒たちがいかに生きていくのかを常に考えて、最高の教育を行って卒業生を贈りたいということです。

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海城学園が大きく変わる予感

☆5月20日、海城学園は来年から高校募集を停止することを公表した。そして、そのかわり、中学募集を増やすわけだが、そのうち30人帰国生を募集することになる。

☆4月に電車で偶然お会いした同学園の先生との刹那の会話の中で、これからの展開を楽しみにしておいて欲しいというメッセージは、このことだったのかと。

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かえつ有明の新しい教育熟す③

かえつ有明の新しい教育熟す②のつづき。

☆教頭石川先生は、かえつ有明の学びのシステムについてプレゼンされた。そのシステムの有効性の1つの証明は、すでに芦澤先生が話された、中学3年間でタフな精神力を身につけることができたということであり、もう1つは石川先生が話された大学合格実績の飛躍的な向上である。

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フェリスの東大合格者数推移

☆例年、フェリス女学院は、サンデー毎日など東大合格者数のランキング表を公開している時期には、合格者数を公開しない。世間には迎合しないという姿勢を強く印象づけるのだが、公開しないのなら、ずっとそうすればよいと思うが、そうはしないのはなぜだろう。学校経営陣の戦略的配慮なのかもしれないが、さっぱりわからない。そんな中途半端な姿勢では、本来のミッションであるキリスト教布教にあまりよい影響を与えないのではあるまいか。

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鴎友学園女子研究の必要性③

鴎友学園女子研究の必要性②のつづき。

☆前回まで、鴎友学園女子の校訓「慈愛と誠実と創造」を倫理ベースの創造性と読み替えてきた。実は、それには訳がある。今NHKでハーバード大学のサンデル教授の政治哲学の授業が公開されているが、その番組「白熱教室 JUSTICE」を媒介項(メディア)にすることによって、鴎友学園女子の教育の先進的で普遍的であることが映し出されるからである。

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かえつ有明の新しい教育熟す②

かえつ有明の新しい教育熟す①のつづき。

☆芦澤副教頭は、かえつ有明になってからの一期生をずっと担当してきた。新しく男子生徒が入学してきて、男子と女子の生き方・考え方・感じ方すべて違うのに驚愕しつつも、思春期の紆余曲折を乗り越えて成長していく生徒達と毎日暮らしてきたのである。

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広尾学園の土台は科学的思考②

広尾学園の土台は科学的思考①のつづき。

☆広尾学園の広学マインドなるものは、合理的で実用的で計算可能性を重視する近代科学そのものの精神性である。この精神は、欧米的な普遍的精神でもあるから、起業家精神というモチベーションにもつながるから、ポジティブシンキングが前面にでる。

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「新しい公共」円卓会議の背景

☆菅新政権に移行する瞬間、6月4日、「新しい公共」円卓会議が開催され、そして終了した。政府によるのでも官僚によるのでも企業によるのでもない、市民による公共性を作ろうよという「新しい公共」宣言がされ、いったん終わり、新たなスタート地点に立った。

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かえつ有明の新しい教育熟す①

☆本日かえつ有明は、塾関係者対象学校説明会を開催した。同校が今のお台場の地に移転し、共学校になり、新校舎を建設し、まったく新しい教育に着手して5年経過した。

☆中学から入学した一期生が高校2年になったが、どうやらこの時点で、大きな手ごたえをつかんだようだ。

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白梅学園清修 教育の手ごたえ②

白梅学園清修 教育の手ごたえのつづき。

学明舎で、「今注目のクオリティスクール」というテーマで、話をする予定になっている。その準備として、2007年3月27日号の週刊「ダイヤモンド」別冊で取り上げられた、「12歳のための12の新指標」の記事を読みなおしてみた

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読売の社説の見識違い

☆今日(2010年6月6日)の読売の社説に、「法科大学院 理念倒れの現状を改革せよ」という題目の論説が掲載されていた。

「法律家の養成機関としての役割を担えない法科大学院は淘汰(とうた)される。それは、やむを得ない流れといえるだろう。兵庫県姫路市の姫路独協大法科大学院が、2011年度以降の学生募集を停止することを決めた。現在の在校生17人が修了する時点で、大学院を廃止する見込みだという。修了すれば新司法試験の受験資格が得られる法科大学院は、04年に各地で開校したが、撤退が決まったのは、今回が初めてだ。」

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サンデル教授と内田樹教授

☆今日のサンデル教授の白熱教室は、教授自身の立場を明らかにするところまでやってきていたので、またまたおもしろかった。しばらく、日曜は都合がつかず見ていなかったが、それほど飛んでいはいなかった。

☆一貫して正義の捉え方を繰り返しているので、ブレがなくわかりやすいのだろう。

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第1回四谷大塚合判予備から[了]

第1回四谷大塚合判予備から③のつづき。

☆来春2月2日の女子受験校で、同時期の合判予備テストの前年対比が100%以上の学校をみてみよう。

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第1回四谷大塚合判予備から③

第1回四谷大塚合判予備から②のつづき。

☆来春2月2日の男子受験校で、同時期の合判予備テストの前年対比が100%以上の学校をみてみよう。

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第1回四谷大塚合判予備から②

第1回四谷大塚合判予備から①のつづき。

☆今回は、来春2月1日の女子受験校で、同時期の合判予備テストの前年対比が100%以上の学校をみてみよう。

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第1回四谷大塚合判予備から①

☆森上教育研究所の発行している最近号「中学受験と私学中等教育 第152号」には、第1回四谷大塚合不合判定予備テストにおける来春受験生の志望校の動向データが掲載されている。

☆来春2月1日の男子受験校で、同時期の合判予備テストの前年対比が100%以上の学校をみてみよう。

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森上教育研究所の論説必見。

☆森上教育研究所の発行している最近号「中学受験と私学中等教育 第152号」の巻頭論文は必見である。どこか今までとトーンに変化があるこの熱は、どうしたのだろうかと少し驚いたが、はっきりと公立高校の政策を批判し、一方で第二期私学危機(中学受験の鎮静化)を乗り越えるチャンスとして、入試問題で良問を出すように質の向上を要求しているところは、大いに賛成である。

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白梅学園清修 教育の手ごたえ

☆本日5日、白梅学園清修で第2回目の学校説明会が行われた。50組ほど参加者がいた。用意された会場の席は満席だった。

☆スモールサイズで、丁寧に説明会を実施するスタイルに、先生方は、ある自信というか何か手ごたえを感じている様子だった。

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中学受験市場の再編また進む

☆夕刊フジ(2010年5月28日)によると、「大学受験予備校の代々木ゼミナール(東京都渋谷区)は、中学受験塾の「SAPIX(サピックス)小学部」を運営するジーニアスエデュケーション(東京都中央区)の全株式を同社の創業メンバーから取得した」ということらしい。

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淑徳巣鴨 夢をつかむために夢中になる

☆淑徳巣鴨をお訪ねした。同校について、すでに本ブログで、こう書いている

理想を胸に燃やしているといった感じが、校内ですれ違うときの生徒たちの笑顔に感じた。

かなりきめ細かい教育システムが、学園内に浸透している。

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広尾学園の土台は科学的思考①

☆2007年に誕生した広尾学園。その時入学した高校1年生の実績が出たが、順心時代の結果と比較すれば大飛躍。生徒募集も高人気。それを象徴するかのような広尾の街のランドマークとしての新校舎建設も着々と進んでいる。

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鴎友学園女子研究の必要性②

鴎友学園女子研究の必要性①のつづき。

☆鴎友学園女子のたいせつにする創造性とは、倫理ベースの創造性であり、倫理なき創造性ではないことを確認した。

☆このことは別の言葉で置き換えれば、倫理=自由であり、倫理なき自由=リバタリアニズムとは区別しなければならないということである。共に生きながらも相互に自由であるということだろう。

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鳩山首相辞任が拓く私学の価値

☆本日、鳩山首相と小沢幹事長が辞任を表明した。このことは時代のニーズに従っているのではあるが、もう少し深い層では時代の要請に導かれているともいえよう。

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鴎友学園女子研究の必要性①

☆鴎友学園女子の西川校長にお会いして以来、世の学校は、もっと同学園のリサーチをするとよいと確信した。たとえば、世界標準のものさしの必要性は、今では誰でも唱えるだろうが、そのものさしとはどのような環境あるいは条件のもとで形成されるのだろうか。

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構想なき教育念仏論議の終わり

☆日経新聞(2010年5月30日)に「日本の未来と人づくり―グローバル時代の次世代教育像」のフォーラムの要約が掲載されていた。未来の構想力なき、古臭いビジョンの花火を打ち上げていた・・・。

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Good Schoolとは何か?③

☆Good Schoolの大前提である世界標準のものさしとは、近代の矛盾を乗り越える挑戦を世界の人々とコラボレーションしていく言葉と行動の能力を方向づけるコトであると思っているわけだが、その近代の矛盾が発生するメカニズムとは何だろう?

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