明大明治の授業で学ぶ<了>
明大明治の授業で学ぶ②のつづき。
☆松田先生の話の中で、「感覚だけではダメなんだなぁ」という言葉がでてくる。これは極めて重要なポイント。
☆もしこの言葉が、従来の一斉授業(一方通行的講義型形式)を行っている教師が放った言葉だとしたら、主観や感覚を捨て、客観的で論理的な知識を覚えたり、活用できるようにすることが重要だということになる。
☆しかし、松田先生や江竜先生方が構想し実現している授業、つまり調べる行為あり、議論する行為あり、プレゼンする行為ありの討議型形式の授業という前提があって、放たれた場合は、感覚を大事にし、そこから生まれたインスピレーションや気づきを、どのように学としての次元に昇華させていくかが大切なんだということになる。
☆まずは主観であり、趣味であるのだ。そこを大事にしないと個性なんて育たないのではないかと。しかし、そこだけ大事にしてモチベーションを燃やしても、発想を実現に転換するスキルがないと、感覚だけで終わってしまう。これでは不透明な時代を生き抜いていくことはできないだろうと。
☆教育学の本に、モチベーションに火をつける無責任な本は山ほどある。火をつけておいて、あとは本人の問題だなんて放置するもののこと。
☆モチベーションももちろん重要であるが、実現化力も忘れてはならないだろう。そして、実現していく過程で、不測の事態に直面する。そこをどう乗り越えていくか、解決していくか。具体とアイデアを結ぶ授業。主観と客観を結ぶ授業。感覚と理性を結ぶ授業。現実とビジョンを結ぶ授業。それが、明大明治の授業なのではあるまいか。
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