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明大明治の授業で学ぶ②

明大明治の授業で学ぶ①のつづき。

☆正解のない問題。これをいかに解決するか。人生設計するときに必ず向こうからやってくる自分で決断しなければならない選択。そこに模範回答は用意されていない。さてどうするか。

☆まずは、調べまくるしかない。しかし、調べるには読解リテラシーがなくてはならない。グラフや統計など読み解く数学的リテラシーや科学的リテラシーがなくてはならない。だから、司書教諭江竜先生の出番なのだ。知の構造とそれを自分なりに再構築するスキルを伝授するのが司書教諭。

☆各教科の先生は、正解のない世界の痛みから問いかけてくる素材を用意する。この相互の連携が明大明治の授業づくりの肝になっている。

☆アップル社やマイクロソフトだけではなく、東大生をもコンサルティングしているIDEOの「デザイン思考」が今注目されている。

☆創造的プロダクト、創造的な人材をデザインするにはどうするか、そのスキルはしかし明大明治の特化教育のプログラムに酷似している。

☆IDEOのCEOティム・ブラウン氏は、「デザイン思考が世界を変える」という本を書いているが、このフレーズを次のように置き換えることができる。

明大明治の授業が世界を変える

☆と。

☆そうそう、IDEOのデザイン企画がアップル社の既成概念を創造的に破壊したそのやり方は、愚直なまでに試作品のプロトタイプを複数作ったらしい。美しい絵柄を映像で見せてプレゼンしたわけではない。まずは作るところから始めたようだ。

☆松田先生と江竜先生は、明大明治の授業は派手ではなく、愚直なまでに考え抜くプログラムだという。IDEOのデザイン思考と共通するところではないだろうか。

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