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海城学園が大きく変わる予感

☆5月20日、海城学園は来年から高校募集を停止することを公表した。そして、そのかわり、中学募集を増やすわけだが、そのうち30人帰国生を募集することになる。

☆4月に電車で偶然お会いした同学園の先生との刹那の会話の中で、これからの展開を楽しみにしておいて欲しいというメッセージは、このことだったのかと。

☆もちろん、募集戦略の話ではない。この募集戦略の背景には、教育が変わるよというメッセージがあるということなのである。

☆もともと世界で活躍する紳士を教育する学校である。東大、早慶上智以外に、アメリカのアイビーリーグの名門大学に進学する生徒もときどき輩出されてきた。

☆ガラパゴス日本と言われ、内向きになっている雰囲気が支配している現在、だからこそ、その暗雲を払拭する元気がでる教育戦略を、海城学園は決断したということだろう。

☆なぜドラマ教育か、なぜコミュニケーション教育か?これはもともと学園の理念の一つであるデモクラシー確立のためでもあろうが、日本においてデモクラシーはなかったというのは、宮台真司さんの言説を持ち出すまでもない。

☆このデモクラシーの理念を、本当に確立しようとしたら、世界標準以上のレベルの見識が必要になる。そこで帰国生の募集だ。

☆当然、海城学園の帰国生クラスからは、攻玉社や渋谷教育学園渋谷以上に、東大に合格する生徒や欧米の名門大学に進学する生徒がたくさん輩出されるだろう。

☆しかし、それには教育の内容というかシステムの大きな変化が必須である。海城学園には、このシステムを構築するクリエイティブな教師の層が厚い。おもしろい私立男子校に大きく変わることは間違いないだろう。

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