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亡き友へ

どんなに無念だっただろう

死が向こうから君のもとにやってくる瞬間を

意識して迎え入れた友よ

死に向かってもう少しそこにとどまれと

語り返したに違いない

死は突然訪れるのに

君に向かって死は

姿を現して歩み寄った

友よ

君とはじめて会ったときから

未来を語り、

未来を実現するために

イノベーションを起こし

新たな拠点も創ったのに

一月前も

まだ見ぬ未来を創ろうと

飲み交わしたのに

君の眼差しの奥まで

死が通過したその前日

手紙を受け取った

自分の名前をめずらしくサインしていた

あれはまた飲もうという契約のサインだったはずだ

なのに

君が最後に闘ったのは

誰もが見捨てたものなのに

死はそれを諦めよと言いたかったのか

死はもう十分だと賞賛の吐息をついたのか

君の描こうとしたその未来を

誰が描き続けるのか

それとも未来の星の輝きが1つ消滅したのか

君の無念が置いていったものは何か

君らしい

死は終わりではなく

未来をおもいえがく始まりになったのだから

カラオケやで仲間たちと

一曲も歌わずに

語り尽くした時間

あのときの記憶の言葉は

どこまで飛べる翼をつけていたのか

どこまで鳴り響く鐘を鳴らしていたのか

未来をこえる次元までとどくことを

祈る

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