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2010年7月

全国学力テスト 2010年の結果出る

☆「平成22年度 全国学力・学習状況調査 結果概要・集計結果」について発表された。内容・結果については、「国立教育政策研究所」のサイトで見ることができる。

☆毎年、読解問題については、岡部憲治氏といっしょに分析しているが、私たちが予想した平均点は、小学校の国語Bについては大きなズレがあった。具体的な分析などは、今後「世界標準の読解力―著書・岡部憲治」サイトで展開されていくので、ご覧いただきたいが、ここでは今回の予想平均点と結果平均点のズレについて簡単に触れたい。

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エレベーターにも2012年問題

☆産経新聞(2010年7月31日)によると、

ここ数年、エレベーター製造メーカーが、製造中止からおおむね25年以上経過した機種について「保守部品の供給を停止する」と相次ぎ発表している。供給を止めるとした期限は2012(平成24)年が多く、今年9月に迫っている機種もある。

供給が止まるのは、発電機やモーターなど基幹装置の部品。故障すればエレベーターは使えなくなるが、供給停止で修理の手立てがなくなってしまうわけだ。

「日本エレベータ協会」によると、国内のエレベーター台数は約66万台。把握できない分を含めると70万台を超えるとみられる。供給停止の対象台数は明確でないが、数万台程度が、今後数年で部品切れに陥るようだ。

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2012年の光と影 レジュメ⑤

[05]東大神話回帰の時代:東大受験競争の激化、私大衰退の時代

○交付金927億円削減「国の将来危うく」 国・私立大側が共同声明
 

菅直人内閣の「財政運営戦略」に基づく歳出削減で、大阪、九州大学を消滅させる規模の国立大学法人運営費交付金927億円を削減できると試算。国立大学協会(会長・浜田純一東京大学総長)と日本私立大学団体連合会(会長・白井克彦早稲田大学総長)は14日、同交付金などを削減対象から外すように求める共同声明を発表。 

理由:「大学の存立を危うくし、科学・技術と人材に頼るしかない我が国の将来を危うくする致命的な施策」「大学の研究機能が停止する」「大阪大と九州大の2大学を消滅させるか、地方大学や小規模大学27大学をなくさざるをえない規模」
(産経新聞2010.7.14 23:58からメモ)

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2012年の光と影 レジュメ④

[04]再び世界経済の乱高下時代

○2012年 団塊の世代の本格的大量退職が始まる。

○2012年 アメリカ、韓国、フランス、ロシアの大統領選。中国の国家主席の交代。

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2012年の光と影 レジュメ③

[03]新産業構造の時代:クリエイティブクラスとしてのソーシャルビジネスの浸透

○2010年 合併会社「グラミン・ユニクロ」設立

○2013年 幼稚園教諭と保育士資格の統合。「子ども士」誕生予定。教職員免許法や児童福祉法の改正。

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2012年の光と影 レジュメ②

[02]アジアの時代:グローバル人材育成とアジア・アフリカ共同体形成本格化

○2010年4月発表「産学官でグローバル人材の育成を」(経産省)

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2012年の光と影 レジュメ①

[01]多言語の時代:英語・中国語の社会浸透拡大

○2012年 ユニクロ 英語を社内公用語。楽天も同じ動き。

○2010年 国内外の製薬大手を襲う「2010年問題」の拡大。外国人幹部を積極登用で迎撃。

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英米の大学そして私立中高一貫校に学ぶ 教育の時間伸縮

☆イギリスだけではなくアメリカの大学でもギャップ・イアーの制度が広まりつつあるという。

参照)ハーバードやプリンストンやコーネルでも。 -ギャップイヤーのすすめ-

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2012年問題と新たな動きと私立中高一貫校

☆2012年問題に対応できる、あるいは乗り越えられる私立中高一貫校はどこか。それを探すために、ここ最近うだうだ書いてきたし、書いている。

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東大で「ハーバード白熱教室 in Japan」

☆東大のホームページによると、8月25日、安田講堂で、ハーバード大学のサンデル教授の講義が行われるという。趣旨は、同ホームページにこうある。

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東大帰国生入試の小論文テーマ

☆帰国生の小論文プロジェクト。序破急の「破」一歩手前ぐらいまできている。改正臓器移植法施行をきっかけに、臓器移植について対話してみた。賛成、反対の新聞記事、そして法律そのものを読みながら、結局人間とは何かまで、深く対話が進むようになった。

☆合理性と死生観との葛藤で、本質的なものが見えたときには、その重さをしばし受けとめる感性は、説明しようのないほど大切な何かを共有したし、改めてルール・オブ・ローとは何か、自由とは何かを座標マップを手掛かりに話し合ったりもした。

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再編進む塾 サンデー毎日記事

☆サンデー毎日(2010年8月1日号)に、「再編進む学習塾はこう選べ」という記事が載っている。新しい再編情報は特にないが、再編地図がまとめられていて、わかりやすい。

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私立学校のほんとうの思考力の鍛え方

☆今年3月、<思考力の鍛え方 学校図書館とつくる新しい「ことば」の授業>桑田てるみ・編著(静岡学術出版2010年3月)というすてきな本が出版された。

Sikoryoku

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弾ける佼成学園女子の英語教育 

☆佼成学園女子と言えば、英語と平和の有機的なつながり。たんなる優れた受験英語指導というのならば、世界の平和とは関係がない。

☆しかし、同学園の英語教育は、英語で思考力を鍛えると同時、英語でミュージカルレベルのパフォーマンスも行うのである。

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戸板中の創造的な環境

☆戸板中の杉岡校長のお話を、TV収録後のDVDで聴いてみた。すると、なぜ戸板生が屈託のない雰囲気を放っているのか改めてわかった。

☆たしかに、コンピュータールームの稼働率は高く、論理的な編集やクリエイティブな編集をするプレゼンテーションが日常化している。正門から入っていくと芝生の中庭が広がっていて、その空間はオープンマインドの形成に一役買っている。図書室も静かに心の想像の世界を広げる空間である。

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順天中の先進性

☆順天中の長塚校長の見識・学識は広く深い。それゆえ、時代の精神に耳を傾け、子どもたちの未来を見通すことができる。1975年に順天に奉職して以来、そのことをずっと探究し続け、それが順天で教育的成果をあげている。

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2012年の変化にいかに対応するか⑩

2012年の変化にいかに対応するか⑨のつづき。

☆朝日新聞(2007年7月8日)によると、

「東大など難関大学の現役合格15人以上」。東京都教育委員会は8日、現在7校を指定している都立高校の「進学指導重点校」の選定に当たって、2013年度からこんな基準を導入することを決めた。重点校に選ばれると教員配置の優遇措置があるが、伝統校といえども実績次第で指定を外すことを打ち出して、一層の「努力」を促すという。私立に対抗し、様々な進学指導策を打ち出す都教委の「強化路線」の一つだ。

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入試問題が変わる兆し

☆本ブログ「森上教育研究所の論説必見。」でも述べたが、最近の森上研究所の発刊している「中学受験と私学中等教育」の巻頭言は、格調高い。同誌153号も、前号同様、適切な選抜方法や試験問題制作について檄を飛ばしている。

「難関校などは、比較的優れた問題を提起するものの、中には任意性の強い出題もみられその正当化の理由が事前の準備や予想を裏切るため、ということにあるのだとするなればむしろ基礎力判定と、そうした高学力判定と分けて出題すべきだと思われる。入試が変われば受験は変わる。入試制度と内容を良質なものにして魅力的にしたい」

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広尾学園も世界を変える力に

☆ベネッセがソーシアルビジネスを行っているグラミン銀行の総裁であり、ノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏を中高一貫校に結び付けた。このことはすでにお話をしたが、その仕掛け人であるベネッセの小村氏は、このようなイベントの一環として、マイクロソフトと連携して「ロボットを作ろう、動かそう」講座を実施している。

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広尾学園 最高峰の共学校めざす

☆先週土曜日(2010年7月17日)、広尾学園は説明会を開催。午前午後と2部に分けて行うほど参加者が多かった。両方合わせると1200名は越えていただろう。

☆それにしても参加者をくぎ付けにするプレゼンテーション能力とプログラム、そして教職員一丸となったおもてなしの心は、受験生や保護者のハートをわしづかみにしたに違いない。

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海城学園も世界を変える力に

☆暑さに勝てず、ひきこもり、忘れないうちにいろいろブログに書き込んでいる間に、ベネッセの小村氏から、今海城学園で「ロボット講座」を実施しているというメールが届いた。

☆そういえば、本ブログで「3月10日東大合格発表日に東大に結集する学校?!」を書いたが、この結集する学校に海城学園が入っていた。その一環なのだろう。

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「ムハマド・ユヌス氏と中学生の対話」の動画公開

☆「ムハマド・ユヌス氏と中学生の対話」の様子の動画が当日の模様丸ごと公開されている。

参照)→http://www.ustream.tv/recorded/8242254

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西武学園文理の内蔵秩序

☆ベネッセコーポレーション主催の「ムハマド・ユヌス氏と中学生の対話」の会のプログラムは、ユヌス氏が去ってからも続いた。参加した生徒達による新聞づくりであるが、その新聞を、今回の仕掛け人であるベネッセのスタッフ小村氏から見せていただいた。

☆みんな論理的思考がきっちりしていてさすがだと感心させられたが、その中で麻布と西武文理の生徒の論考の中に目を引くものがあった。

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郷土を変える力~ベネッセのネットワーク

☆先週はベネッセのスタッフの活力に連日驚かされた。世界を変える力を教育に結びつけるK氏、郷土を変える力を教育に結びつけるK女史。その両者と協働しながら、新しい実用的プログラムの企画にチャレンジしているもう一人のK氏。

☆メールや携帯、そしてイベントで出会って、3人のK氏と対話して思うのは、常に新しいものを探しながら、しかし共通した深い理念を持っているということだ。教育産業の中にも、こういう優れた人材がいるのだ。教育の中に浸透しているポストモダンの風潮を払拭するアイデアを実現しようとしている若い人材。未来への希望の光である。

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麻布学園の文章入門を学ぶ

☆「20歳からの<現代文>入門 ノートをつけながら深く読む」(NHK出版2010年7月)という新書が出版された。著者は麻布学園の国語の教師中島克治先生。

☆残念ながら中学受験生が挑戦するような本ではない。しかし、保護者が読まれるのはよいかもしれない。

☆そうは言っても、この方法を麻布の過去問の文章読解にそのまま適応しようなどと考えてはいけない。

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ユヌス氏とベネッセとユニクロ

☆ユニクロ・グラミンのアイデアは重要である。市場原理至上主義からソーシャル・ビジネスへのシフトが大きく動くかもしれない。そうなるとコミュニケーションのプロセスと言語そのものも変わるわけである。

☆一方その大きな影響力を持っているのはベネッセコーポレーション。しかし、ユニクロのビジネスモデルは適応できない。さてどうするか?イマジネーションが大事だとユヌス氏。

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ベネッセ ユヌス氏の対話の影響

☆「ユヌス氏 ベネッセの教育の贈り物」で紹介した「ムハマド・ユヌス氏と中学生の対話」の司会をした小村氏からメールを頂いた。一部ご紹介したい。

ネット中継は、まったく宣伝しなかったですが、
クチコミだけで同時250名が視聴してくださったようです。
ほぼ2倍のキャパの会場だったということですね。
まとめサイトもできています。
http://togetter.com/li/35133

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東京私立中高協会 選抜実施要領発表

☆今月、一般財団法人東京私立中学高等学校協会は、「平成23年度 東京私立中学・高等学校入学者選抜実施要領」を申し合わせた。

☆本実施要領では、出願期日、選抜期日、選抜方法など協会に参加している私立中高の紳士協定の枠組みが盛り込まれている。東京の場合すべての私立中高が参加しているため、東京では、原則この枠組みの中で、私立学校の教育の質の競争が行われることになる。

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ユヌス氏 ベネッセの教育の贈り物

☆本日13日、東京大学情報学環の福武ホールで、「ムハマド・ユヌス氏と中学生の対話」が催された。

☆ユヌス氏の基調講演とそのスピーチを聴いた中学生からの質問へのユヌス氏のコメントというスタイルのスペシャル・イベントであった。

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未来の学びプロジェクト②

未来の学びプロジェクトのつづき。

☆多くの学校の先生方と話していると、やはりスクール・アドミニストレーターのチームが3T(Talent・Technology・Tolerance)を生徒と教師に、つまり学内組織全体に浸透させる活力のあるところが未来を創る学校であると実感させられる。

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未来の学びプロジェクト

☆ここのところ2012年対応をうだうだ考えながら、学校の先生方と未来の学びや学校について話をしていると、未来はそう遠くないところでやってくるなと感じる。2012年に間に合うか間に合わないかはまだ判断がつかないが・・・。

☆帰国生入試を本格的に考え始めている私立中高一貫校が増えているという話もしてきたわけだが、これは1つの未来の学びのプロジェクトであると思っている。

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白梅学園清修の設計者工藤和美氏注目される

☆教育のクオリティの高い学校の空間は、実に脳神経や感覚によき刺激を与え、身体や心、そしてなんといっても知性に豊かな質感の影響を与える。

☆もともと都市空間や美術館、ファースト・フードの店内の空間は、その目的に応じるように設計されているから、教育空間もその教育の目的に応じて設計されているのは当然である。

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土浦日本大学中等教育学校 自分の壁を乗り越える教育

土浦日本大学中等教育学校の校長中川弘先生にお会いした。2003年に中学を開設して以来、すでに2期生までが、卒業しているが、その成果には目を見張るものがある。東大や医学部をはじめ、海外大学まで、生徒1人のひとりの自己実現が成就している。

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淑徳巣鴨の先見性・先進性

☆CSのTV番組「私立中高の挑戦 未来を創る教育」の収録で淑徳巣鴨をお訪ねしたときに、中川校長のお話をお聞きすることができた。

☆本ブログ「淑徳巣鴨 夢をつかむために夢中になる」を書いた時にも感じたことだが、改めて同校の「おかげさまの心」=「感恩奉仕」の精神が、あらゆる局面で重要であると心に染みた。

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2012年の変化にいかに対応するか⑨

2012年の変化にいかに対応するか⑧のつづき。

☆2012年アメリカ大統領選では、オバマ大統領が再びということになるのだろうか。U.S.News(2010年7月2日)によると、ベストプレジデントのランキングでは、オバマ大統領は15位。ジョージ・W・ブッシュ前大統領は、ワースト5位。流れ的にはそうなるのか。

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2012年の変化にいかに対応するか⑧

2012年の変化にいかに対応するか⑦のつづき。

ティム・ブラウン(IDEOのCEO)の「デザイン思考が世界を変える」は、2012年対応を考える上で役にたつ。すでにダニエル・ピンクがデザインの時代だという趣旨のベストセラー本を出版しているから、コンセプトは似ているのだが、ダニエル・ピンクの本はどちらかというとハウツーより。ティム・ブラウンの本はデザイン思考そのもののアイデアについて書いてある。

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2012年の変化にいかに対応するか⑦

2012年の変化にいかに対応するか⑥のつづき。

☆日経ビジネスon LINE(2010年7月5日)にも興味深い記事が載っている。

国内外の製薬大手を襲う「2010年問題」。各社の主力薬の特許が2010年前後に相次いで失効し、直後から後発医薬品にシェアを奪われて収益が著しく減少する事態を指す。その衝撃の大きさに医療産業が揺れている。この問題は、ほかの産業にとって他人事ではない。2010年問題の本質は、安価な類似品の登場による値崩れ、技術革新に伴う従来技術の陳腐化といった、どの産業にも起こり得るパラダイムシフトであるからだ。

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2012年の変化にいかに対応するか⑥

2012年の変化にいかに対応するか⑤のつづき。

☆産経新聞(2010年7月4日)に興味深い記事が掲載されていた。W杯で、ドイツサッカー4強入りは、M世代の活躍によるというもの。

サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で強豪イングランド、アルゼンチンを撃破したドイツの原動力は移民背景を持つ「M世代」と呼ばれる選手たちだ。「多文化」を意味するドイツ語のイニシャルから命名された。多文化主義を取り入れたドイツは通算で4度目、東西統一後では初となる優勝を目指す。

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2012年対応の1つ ユヌス氏と対話する中学生

☆今月、ムハマド・ユヌス氏が日本の中学3年生30名と対話するという。ユヌス氏は、あまりにも有名だが、マイクロファイナンスの時代を拓いて、2006年にノーベル平和賞を受賞した社会企業家。

☆仕掛け人は、どうやらまたもやベネッセのようだ。同社は、2007年より、日本の各企業や大学と協働しながら、日本の中・高校生に、市場原理至上主義的教育観とは違う学びのプログラムの研究と開発への取り組みを行ってきた。「ロボットを作ろう、動かそう」などのプログラムをマイクロソフト株式会社と協力して造ってきた。

☆そして今回、その一環として、ムハマド・ユヌス氏と中学3年生30名が対話する特別講座を実施するということのようだ。

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私学の学力観 偏差値を超えて

☆本日7月5日、CSのTV番組「私立学校の挑戦 未来を創る教育」では、東京私学教育研究所所長の清水哲雄先生(鴎友学園女子前校長)と文化女子大杉並の野原明校長(元NHK社会部記者・文化女子大教授)が、未来の学力に通じる私学の学力観について語る。

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2012年の変化にいかに対応するか⑤

2012年の変化にいかに対応するか④のつづき。

☆産経新聞(2010年7月3日)によると、

今週(6月29日)にピークを迎えた株主総会。安定株主中心で質疑応答がほとんど出ない「シャンシャン総会」は今は昔。ファンドを中心とした「モノ言う株主」の台頭、企業側の情報開示の進展により、個人株主側の活発な意見が目立った。業績や配当など厳しい質問だけにとどまらず、スポンサーを務めるテレビ番組やエスカレーターの乗り方への提案など、虚をつかれるような内容も。

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2012年の変化にいかに対応するか④

2012年の変化にいかに対応するか③のつづき。

☆ウォール・ストリート・ジャーナル(2010年7月2日)によると、

日本では「ジェンダー」という新たな格差が生まれている。優位にあるのは女性だ。今年5月までの失業率は男性が女性を平均で0.9ポイント上回っていた。この格差は3月に1.3ポイントという記録的水準に達し、5月にようやく0.8ポイントまで後退した。1990年代は、おおむね女性よりも男性の失業率の方が低かった。だが徐々に女性が追い上げ始め、2007、08年に両者の差は平均0.2ポイントにまで狭まった。それでも月間の格差が0.4ポイント以上に広がることはなかった。ところが09年4月以降はほぼ毎月、男性の失業率が女性を0.5ポイント以上上回るようになった。

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花まる学習会も2012年対応のトリガー

☆7月7日、エイビットスクエアで、花まる学習会代表の高橋正伸氏の講演会が開催される。高橋氏は、新聞・雑誌などのメディアでたびたび紹介されており新しい学びの旗手として注目されている。2012年の変化に公立学校は即時対応はできないだろうから、その強力なサポーターになる可能性がある団体のリーダーである。

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2012年の変化にいかに対応するか③

2012年の変化にいかに対応するか②のつづき。

☆読売新聞(2010年7月1日)によると、

日本政府が、富裕層に限定していた中国人の個人観光ビザの発給要件を7月1日から大幅に緩和したのを受け、中国都市部の「白領」(ホワイトカラー)を中心に、日本ツアーが盛り上がりを見せている。主役は、東京や大阪でのショッピング目当ての若い女性たちだ。

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