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淑徳巣鴨の先見性・先進性

☆CSのTV番組「私立中高の挑戦 未来を創る教育」の収録で淑徳巣鴨をお訪ねしたときに、中川校長のお話をお聞きすることができた。

☆本ブログ「淑徳巣鴨 夢をつかむために夢中になる」を書いた時にも感じたことだが、改めて同校の「おかげさまの心」=「感恩奉仕」の精神が、あらゆる局面で重要であると心に染みた。

☆「おかげさまの心」は、まず自分を拓くことである。拓くには勇気がいる。1人ではなかなか難しい時もある。だから、そこに友情や教師との絆が自然にうまれてくる。

☆しかし、放置しておいて、その「感恩奉仕」という精神が芽生えるのではない。それは他者からの働きかけが、あらゆるところから必要である。

☆これは功利主義的市場原理主義の経済社会とはだいぶ違う価値観である。

☆他者が何を必要としているのか、そのニーズに合わせて自分を演じるのではなく、自分の心を拓くところから絆が生まれるのである。金の切れ目が縁の切れ目ではなく、心を拓くから縁が結ばれるのである。

☆今日本は、多様性や異文化を受けいれなければ、成り立たない社会になっている。しかし、無理やり他者を引きずりこむのではなく、自然体の「おかげさまの心」が、魅力を生み出し、自然に絆ができてくる。口コミと同じマーケティングの方法である。

☆無理やり広告するのではなく、自然と広がっていく広報の手法。実はこれからの経済社会で見直されている手法につながる。

☆おそらくデザイン思考は、絆から多くは生まれてくる。時代を先取りしているというか、時代の要請に応えているというか、いずれにしても中川校長の語りには、淑徳巣鴨ルネサンスを予感させる何かがあった。つづきは番組で。

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