未来の学びプロジェクト②
未来の学びプロジェクトのつづき。
☆多くの学校の先生方と話していると、やはりスクール・アドミニストレーターのチームが3T(Talent・Technology・Tolerance)を生徒と教師に、つまり学内組織全体に浸透させる活力のあるところが未来を創る学校であると実感させられる。
☆スクール・アドミニストレーターのチームのトップは、私立学校の場合、理事長あるいは校長である。
☆しかし、実際には、副校長や教頭がその代理をしている場合がある。そこは学校説明会に行ったときに見極めた方が良い。
☆理事長と校長がチームのトップでありながら、そのチームのリーダーシップを発揮しない場合があるが、それでも副校長や教頭が実質リーダーシップを発揮しているところは、問題ない。
☆そうではないところは、学校組織全体が脆弱な姿になる。
☆さて、しかし、そうはいっても実はここに問題があるのである。実際にはそのような単純な原因で脆弱な学校は少なく、もしそうだとしたら、すでに生徒がほとんど集まっていない状態であるから、組織の弱体化は明白である。
☆そうではなく、実質的なアドミニストレーターチームがたいへんすぐれているにもかかわらず、問題が横たわっているケースがあるのである。一般には何も文句など言えない素晴らしい状態だ。
☆しかしながら、本当にそうだろうか。今十全しているのか、未来に向かっても十全しているのか。そこの違いに、問題があったのである。
☆そしてその問題にこそイノベーションの生まれるチャンスがあるのだ。
☆未来に向かっても力を伸ばしているアドミニストレータチームは、
組織作り
マネジメント
タレントを引き出すこと
ITテクノロジーを有効に活用すること
世界標準のプログラムの開発
言語能力プログラムの育成
☆などのテクノロジーを効果的に活用できるところが多い。そして上記の中で、一番軽視されるのが、ITテクノロジーを有効に活用することである。
☆パソコン教室という箱を超えて、生徒も教師も、保護者も、ITツールを教育環境の中で、まるで脳神経のように使いこなせるように仕掛けているアドミニストレーターチームは意外と少ないかもしれない。
☆脳神経のようにとは、メタ的な思考ができるということだから、ITを活用してPDCAサイクルを回すことができるということだ。
☆PDまではいくのだが、CAがIT化されていないのである。つまりアセスメントの部分。今のところこのアセスメントのところをITを活用し、生徒と教師がシェアし、プロセスフォリオについて互いに話し合い、学びの方法や思考方法そのものまで向上させるシステムを構築しているところは少ない。
☆受験市場で言われるところの御三家という学校も、そこは非常に遅れている。もしどこかほかの私立中高一貫校で、この領域においてイノベーションを起こしたら、それは歴史が物語るように、パワーポジショニングは大きく変わるだろう。
☆ともあれ、IT環境やWeb環境、ソフトを導入するだけではなく、アセスメントができるようになっていなければならない。ブログを書いたら、自らログ解析ができるようになっている(もちろんまだまだ満足のいく解析になっていないが・・・)が、同じように自己分析が相互に出来るのでなければならない。ポートフォリオだけではなくプロセスフォリオのアセスメントである。
| 固定リンク
最近のコメント