« 2012年の変化にいかに対応するか⑤ | トップページ | 2012年対応の1つ ユヌス氏と対話する中学生 »

私学の学力観 偏差値を超えて

☆本日7月5日、CSのTV番組「私立学校の挑戦 未来を創る教育」では、東京私学教育研究所所長の清水哲雄先生(鴎友学園女子前校長)と文化女子大杉並の野原明校長(元NHK社会部記者・文化女子大教授)が、未来の学力に通じる私学の学力観について語る。

Shimizunohara

☆野原校長のお話は、本当の国際標準の学力とは何かについて、鋭く切り込んでいる。しかもシンプル。OECD/PISAの例の取り上げ方も、さらりとだが、説得力がある。

☆そして、そのような学力をどのように育成すればよいのかという話になると、結局は教師の在り方なのだとなる。教師と生徒の距離の問題について語られる。

☆本物の学力観はシンプルであり、その育成方法は教師のコミュニケーションの問題であることを明快に語られるのは、NHKの社会部時代の経験と教育問題に対する鋭い洞察力があるがゆえであると感じ入った。

☆一方、清水先生は、そのような私学が実践している本物学力は、1993年に正式発足したユネスコの「21世紀教育国際委員会」が発表している学習の4本柱につながっていることについて解説される。

Learning to know  
Learning to do    
Learning to live together
Learning to be 

☆89年ベルリンの壁が崩壊して以降、世界の学習理論は大きく転換するが、その流れは、建学当初から日本の私学にはあったということが改めてわかる。そして、その学力育成のために東京私学教育研究所は、東京私立中高協会と協力して独自の研修を行っていることについて語られる。

☆それぞれの立場にありながら私学人の一貫した姿勢に感服しないではいられない。

|

« 2012年の変化にいかに対応するか⑤ | トップページ | 2012年対応の1つ ユヌス氏と対話する中学生 »

クオリティスクール」カテゴリの記事