英米の大学そして私立中高一貫校に学ぶ 教育の時間伸縮
☆イギリスだけではなくアメリカの大学でもギャップ・イアーの制度が広まりつつあるという。
☆日本の大学では、そのような動きはあるだろうか。現役合格が大事とか浪人してしまったとか、およそ欧米ではなさそうなそんな感覚が、日本では時として学生の自信やあるいはその逆にトラウマになったりするほど大きい。
☆この感覚、実は自立心を阻害している可能性がある。なぜなら、自分の人生プランの時間を選択することができないということを意味するからだ。
☆自分の人生の時間選択は無視され、教育制度によって決められ固定された時間に合わせて生きていかねばならない。
☆人によって違うと言われそうだが、それはたしかにそうだが、もしその決められた時間とは違う生き方をしたら、制度から外れている生き方をしているというレッテルが貼られるのも一方で事実だろう。
☆ところが、英米は制度から外れているのではなく、そこの部分を制度がサポートしようというのである。その1つの制度がギャップ・イアーである。
☆もっとも、もともとイギリスでは大学は3年間であるし、アメリカでは、教育の時間の使い方は、促進と拡充という二つの概念を選択できるようになっている。
☆カリキュラム上アクセルを踏んで、時間をどんどん速めていったり、APのように、1つのテーマについて最先端な科学のレベルまで深めっていったりできる。
☆実は、日本の教育においても、教育の時間の伸縮を創意工夫しているところがある。もちろん、ギャップイアーや飛び級の制度が充実しているというわけではない。そこは決められた初等中等・高等教育の時間を変えることはできない。
☆しかし、決められた教育の時間の中で、促進教育と拡充教育の両方をうまくアレンジしているところがある。それが私立中高一貫校である。
☆6年間を、2・2・2とか1・3・2とか分けながら、先取りという名の促進教育や0時限とか講習とか土曜講座というような拡充教育を仕組んでいる。
☆そんな中で、独自の促進・拡充教育の時間の取り方をしている学校がある。佼成学園女子がそうだ。今のところその独自性は、学校に通わなければなかなかわからないかもしれない。その潜在的あるいは根源的な教育を、どのような時間の流れで実践しているのか、リサーチする必要があると思っている。
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