NHKで創作ダンスの模様を放映
☆本日22日、NHK教育テレビで、「第23回全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)」における受賞作品が放映された。
☆東京と神奈川、埼玉の私立高校のダンス部も受賞。
特 別 賞(独創的な発想に対して)
作品名:我わ が悲ひ 愴そうなる旋せんりつ律
-ベートーベン・ハイリゲンシュタットの遺書より-
栄北高等学校ダンス部特 別 賞(舞台美術の工夫に対して)
作品名:紅椿 -それは凛として美しく-
横浜富士見丘学園中等教育学校ダンス部審 査 員 賞
作品名:妹よ -金井直 詩「木琴」より-
桐蔭学園高等学校ダンス部特 別 賞(表現の中核になる動きの発見に対して)
作品名:握にぎりし砂は はかなくも・・・
-啄たくぼく木「我を愛する歌」に思う-
北鎌倉女子学園高等学校ダンス部日本女子体育連盟理事長賞
(生き生きした生命力あふれる表現に対して)
作品名:大地讃頌
立教女学院高等学校ダンス部奨 励 賞
作品名:駆け抜けろ、志士の義にかけて
日本女子体育大学附属二階堂高等学校ダンス部
☆テーマ、構成、ロールプレイ、衣装、音響、照明、ツールなどすべてが創造的に生み出されていて、こういう行為がどんどん増えれば、日本の教育も変わるだろうとふと思った。
☆しかし、NHKの番組構成がちょっと問題だった。生徒に感想をインタビューするという安易な構成。感想なんか聞いても、うれしかった、みんなに支えられてありがとう、そして涙。。。となるのは当然。
☆民放のノリでよいのだが、サンデル教授やテストの花道を編集しているNHKが、これは少し。。。
☆創作ダンスは、コンセプトを決めるところから、ストーリーを決めるためのディスカッションなどそのプロセスが肝心で、ダンス部の部員は、おそらく相当話し合ったり、エッセイを書いたり、プレゼンをしているはずだ。
☆アートとは、相当言葉化してそれを潜在化する作業であるはず。その部分が完全に抜けている。まさか芸術とは叡智ではなく、感性だと思っているわけではあるまい。
☆創造とは知と感性と倫理の総合芸術であるはず。思いつきとはまったく違うものだろう。学習指導要領におもねっていたとしても、学校教育法では、高校からはしっかりと「創造性」というものを養うとなっているのだから、創造性を育成する学びのプログラムとは何かを追究して欲しいものである。NHKの番組づくりと同じくらいの編集プロセスのノウハウを高校に伝授するぐらいの発想で。
☆受信料ちゃーんと払っているのだから、耳を傾けてくれるとありがたいなぁ。。。
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