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男女別学教育シンポジウム マスコミの反応

☆すでに「第1回男女別学教育シンポジウム開催される」で紹介しているが、このシンポジウムを取材に来ていた新聞記者による反応があった。

☆産経新聞(2010年8月15日)の記事<「男女別教育は学力アップ」 シンポで報告>がそれだ。

☆取り上げたこと自体が画期的なので、まずはよかった。

☆ただし、取り上げ方には疑問が残る。シングルスクールの方が、

①東大合格者が多い点

②学力が伸びる点

③文化系・理数系と男女の学びの違いを対応させている点

④草食系男子が増えたという点

☆ということに着目しているからだ。

☆テクニカルなというか現象面での指摘で、このシンポジウムの本意は、もっと本質的なファンダメンタルなことについて議論しようということではなかったか。

☆東大合格者、学力、文化系・理科系の話は、従来型の既存知識を体系的に覚える学習観がベースで、それをどのように打ち破っていくか、それは男女別学教育にヒントがあるということならよいが、従来型の学習観を強化する側に回るような発想になってはいないか。

☆草食系男子については、パネリストはユーモアを交えたに過ぎない。本当は草食系男子に新しいコミュニケーション論を視ているはずだ。この記事は8月15日終戦の日に発信されている。

☆富国強兵・殖産興業を支える学習観をいかにぶちやぶるか。これはパネリストの1人が語った、ジェンダーの固定化をぶち破るのが男女別学教育の使命であると同じことを意味しているはずである。

☆基調講演を行い、このシンポジウムの仕掛人の1人中井氏がマザー・テレサを敬愛しているのはそういうことだろう。

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