21世紀型私学市場の模索[06]
21世紀型私学市場の模索[05]のつづき。
☆久々に、ベネッセの児浦氏と会った。どうやらしばらく教育のファンダメンタル層で活躍していたようだ。しかし、ファンダメンタル層というのは、目に見えない層であるがゆえに、しばらく会えなかったということだろう。
☆チーム・ビルディングの手法、チューターのコミュニケーションの能力育成手法、数学や英語の高次能力開発プログラム、新しい評価のコンセプトなど、実践的にプログラムのモデルをつくっていたということだ。
☆しかし、iPadで軽やかに、プレゼンしている姿は、いつもながら爽やかでクールかつホットであった。
☆ただ、いつもと違うのは、洋書を並べて、この考え方どうですかと言われたのには驚いた。日本語じゃないから、にわかに判断できない自分の能力のなさに少し落胆しつつ、いつもの図々しさで、何が書いてあるのか、すぐに教えてもらった。
☆ウムウム。これかぁ。たしかに日本の評価法と違う。君はこのレベルの能力であるというレッテル貼り評価ではなく、どうやったら、自分で学び、問題意識を深め、そのうえで、解決策を見出すかというプロセスを参加者が水平交流しながら、たがいに成長していける他己協働型評価手法である。参加者とは、言うまでもなく、教師も生徒もコーディネーターも親も・・・、つまりステークホルダー全体。
☆iPadで、米国で児浦氏がリサーチしてきたときの写真を何百枚も見せてもらったが、日本とは、教育の環境という条件設定が違いすぎる。この条件を変えない限り、ただ新たなプログラムを持ってきたとしても、なんちゃってプログラムになるだけである。
☆教育の条件、つまり大げさに言えば、教育のパラダイムが変わらなければということ。しかし、それはいかにして可能か?明治維新前夜のような動きを若者がする以外に他ないのだろう。
☆勝海舟のような人材もそういえば、文科省の副大臣にいるし、そのまわりに集まっている若い人材もたくさんいるようだし、ベネッセは薩長連合というメタファーとして機能するということなのだろうか。
☆中国の抑圧的コミュニケーションを水平交流コミュニケーションに変換できるかどうか、そのためには「教育言説」そのものが変わらなければならない。言葉の転回は、条件や環境の変化をもたらす筈であるが。。。ともあれ、時間がない。急変することが大事なことである。
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