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私立中学の生徒募集はいかにして成功するか?

☆今ちょうど同業者から電話があった。本ブログの表現の仕方と現場で話しているときの表現方法との間にGAPがありすぎると。現場で話しているときのように書けないものなのかと。

☆たんに力量不足だから申し訳ないと回答したが、文字の言葉と声の言葉とはやはり違うかもしれない。文字の言葉はどうしても分析的になるのかもしれない。だから堅くなる。twitterのように書けばとも言われるが、そうしなければなぜいけないのかよくわからない。シームレスと言いながら、そのような要求はずいぶん抑圧的ではないかなとも思う。

☆しかし、電話を書けてきた意図は、別にあったようだ。学校説明会のときの新しい表現ツールのヒントが欲しいということだった。学校によって違うから、どの学校で用意するの?ときいたら、ななんと、そこはツールはいっぱいあるよ。むしろ大事なことは生徒の反応や変化をどう受けとめているか丁寧に表現することではないかと回答した。

☆すると、説明会では、時間も少ないので効率よく学校全体を表現する内容が望ましいと。そう思うなら、それでいけばいいじゃないかと回答すると、君はプロなのだから、相手の望むものを用意できないのかと。

☆プロとはどういう定義なのかわからないが、ともかく相手が望むものは、学校の良質の教育が伝「わ」ることで、システムを伝「え」ることではないよねと言ってはみたが、よくわからないと・・・。

☆学校の魅力なんてものは、究極的にはそこにいる人間の魅力だろう。役職や役割、肩書ではない。そんなものはその人の生きざまの意匠に過ぎない。人間そのものの魅力こそが大前提である。

☆自らの利益を顧みず、子どもたちを守りぬこうとすると意志と構え以外に、保護者が魅力を感じることはほかにない。そういう感情的な表現ツールではなく、もっと論理的なものをと言われた。

☆意志と構えは理屈じゃないが、感情なんかでもない。決断と責任である。クリエイティブなチームワークを作りだすリーダーシップとメンターの力だ。

☆アメリカの、いやアメリカだけではない日本もどこもそうだろうが、ポスドクの問題で、最も重要なのは論理や優秀さではない。それはドクターに進んでいるのだから、あるのは当然だ。チームワーク形成力、リーダーシップ、メンターの力、コミュニケーション能力が不足していることが問題なのだといわれて久しい。

☆魅力はクールな高次の批判的視角と他者の痛みを抱きかかえる圧倒的でホットな背負う力なのだ。この魅力を放てない人間がいない学校に生徒が進むことは決して幸せではない。

☆自分のことは棚に上げてと言われたが、希望の光はどこにあるのかと問われたら、そう応える以外にほかあるまい。

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