高大連携・接続問題の意味[01]
☆高大連携・接続がテーマになって久しい。その問題視の多くが、経産省や文科省から提示されているわけだから、ほとんどはGDPを支えるためにどうするかという点とその表裏である人口問題をどうするかという点が背景にある。
☆高度経済成長期→バブル経済→バブル崩壊→日本のGDP低迷という流れと第一次ベビーブーム→第二次ベビーブーム→少子高齢化→労働人口減の流れは、周知のごとく対応しているだろう。
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☆高大連携・接続がテーマになって久しい。その問題視の多くが、経産省や文科省から提示されているわけだから、ほとんどはGDPを支えるためにどうするかという点とその表裏である人口問題をどうするかという点が背景にある。
☆高度経済成長期→バブル経済→バブル崩壊→日本のGDP低迷という流れと第一次ベビーブーム→第二次ベビーブーム→少子高齢化→労働人口減の流れは、周知のごとく対応しているだろう。
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☆土浦日本大学中等教育学校は、上野から特急「スーパーひたち」に乗って、土浦からスクールバスに乗れば、1時間弱。かつての江戸の下町から通学する生徒も出てきている。東京のこのエリアは、もともと開成中高に通う生徒の居住地でもある。
☆開成と言えば、高橋是清である。当時東大というのは、日本国家を構築する人材育成拠点であった。当時の国家構築という仕事は、現在のようにガラパゴス化官僚日本をつくる仕事とはま逆の偉業を成した逸材のなせる業であった。高橋是清自身、米国留学(というかアメリカで奴隷?のような仕事をしていたようだ)を通して、英語は堪能だったし、グローバルな世界観を持っていたのは言うまでもない。
☆新渡戸稲造然り、内村鑑三然りである。それゆえ、高橋是清初代校長は、理念として東大進学者を多数輩出し、日本を世界に通じる国家にしようという大望を抱き、その拠点に開成をしようとしたのである。
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☆今年も八雲学園は人気があることについては、すでに述べたが、文化祭を訪ねたり、東京私学教育研究所所長の清水先生(鴎友学園女子前校長)の講演を聞いたりして、改めて実感したことがある。
☆15年以上も前に中学を開設した時に、まず大きな改革をやったことは、学内のコミュニケーションをオープンにし、同時に学校を外に開いたことだ。このオープンな姿勢は、何によって可能なのかというと、言うまでもなく、教師1人ひとりが一丸となって共に生きる覚悟をすることとオープンマインドのトレーニングによるものだった。
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☆東京私学教育研究所の所長でもある清水哲夫先生は、私学人としての教師像の5つの条件を、私学全体に浸透させるべく全国を奔走されている。その条件とは、
① 人のために役立てる・生き甲斐
② 専門職としてのプロ意識・教育学の実践者
③ 人間相手の仕事・関わることの楽しさ
④ 生涯学習を必要とする職種:共に学び共に成長する。研修なくして私学なし。
⑤ 教科指導→生き方を問い続ける学び
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☆受験市場がどんどん変質している。資本提携や吸収合併や様々な資本の動きもあるが、それに伴い、塾機能以外の市場開拓に躍起だ。直接塾機能を持っていない教育産業も、しかしながら、実は東大を頂点とする学歴社会を支える学習指導要領に準拠しているから、基本は受験市場をターゲットとしている。
☆一方、私立学校も、雲の上の存在として役割を果たすのではなく、現実社会の中で、理念を抱き、理念準拠で教育を実践しているから、学歴社会を無視することはなく、その弊害に常に警鐘を鳴らし、批判的精神を持ちながらも、受験市場と付き合ってきた。
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☆≪ 教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題) 広田 照幸・伊藤 茂樹 日本図書センター 2010年9月30日≫という書のタイトルは、編集者がつけたのだろうが、本当のところは「14歳からの教育学」ではなかったか。
☆中高生が読んでも、十分にわかるなかなかの書である。ものの見方を変えるトレーニングを、教育の渦中にある当事者が考え、振り返るチャンスとなっている。もちろん、子どもの受験や学力、思春期などの様々な不安を抱えている保護者にとって、元気が出ると言うより、実践的なものの見方を身につけられる良書である。本書の目的を引用しよう。
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☆3TRXのめがねで学校をみているうちに、大文字のTRXか小文字のtrxかは、その学校のコミュニケーション行為の段階が違うということが少し明かになってきた。
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☆前回「佼成学園女子は≪3TRX≫な私学」で、3TRXの選択めがねをどのようにかけるか具体的に説明したので、コツがつかめた方もいるだろう。いろいろな角度から学校を考えてみるきっかけになってもらえたら幸い。このシリーズは、アトランダムにそれぞれの学校をみていくので、さっそく続けよう。
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☆今月13日、佼成学園女子は、塾関係者対象説明会を開催。イノベーティブスクールである3T、3R、3Xの条件を満たしていることをみごとに証明するプレゼンとなった。同学園は≪3TRX≫な私学なのである。
☆Talent(才能)、Technology(技術)、Tolerance(寛容)というクリエイティブ・クラス(リチャード・フロリダ教授)の3条件は学内に満ちていることは、いうまでもない。
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☆学校選択の仮説というと、誤解を受けるのは、その指標は客観的なのかということである。客観的などではないと初めからお断りしておこう。だいいち学校選択指標で客観的な指標というのは存在するのだろうか?
☆第三者が決めた指標とうのであれば、そんなものはあるだろう。典型的なのが偏差値だ。
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☆今月13日、白梅学園清修の学校説明会が開催された。まもなく開設以来5年が経過しようとしていることもあり、同学園のカリキュラムの全貌がみえてきた。
☆それは1期生から5期生までの実際の成長を支援してきた先生方の経験と同学園の発達理論の統合の軌跡である。
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☆昨年までは、クオリティスコアによって学校選択を考えてきたが、これでは、イノベーティブスクールを見逃してしまうので、修正をしていかなければならない。その修正を考案するにあたり、3Tと3R、3Xのベクトルでとらえていきたいと思う。
☆この考え方の一般化は、次の拙著のブログをご覧いただきたい。
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☆今月16日、武相中学の50周年記念館アリーナで、「PTA会長夫妻と教員の座談会」が開催された。対象は受験生及びその保護者。4組の歴代PTA会長夫妻がパネラーとして登場。それぞれ、息子が全員武相を卒業したとか、甥っ子も同窓生であるとか、私立学校ならではのファンの集いとなった。
☆中高一貫コースはすでに18年目を迎え、卒業生の中には、青山学院大学から上智大の大学院を経て、現在27歳にもかかわらず外交官として活躍している人材も輩出されている。つまり、卒業してからもなお生き抜く力が伸びる本物の教育を実践しているのが武相なのだ。
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☆今年11月21日、シンガポールと香港で、首都圏私立中学海外合同入試が実施される。1回の受験で複数校の合格が可能になる実に画期的入試システムである。
☆今回は、聖学院、洗足学園、富士見丘、茗渓学園の4校が協力し合う。
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かえつ有明の学校説明会で気づいたことのつづき。
☆説明会の中で、入試の出題傾向についてのプレゼンテーションがあったが、他校とはひと味もふた味も違う視角から語られた。
☆特に国語と社会。一般的には、理数と同様に、出題分野の比率がたんたんと語られるだけなのだが、かえつ有明は違った。
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AERA偏差値が伸びた学校ベスト5のつづき。
☆AERAの記事に掲載されたベスト5の学校について、本ブログでその教育の本質について語っているものがある。本ブログで、栄東のように入試動向の分析時に名前が頻繁にでてくるものの栄東の教育そのもについては、本ブログではまだ触れていないところもある。これは本ブログの性格がクオリティスクールやエクセレントスクール、イノベーティブスクールを中心に語るサイトであるから、どうしても偏りがでてしまう。
☆ともあれ、ベスト5の学校について、本ブログで触れている代表的な関連記事を列挙してみよう。
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☆AERA2010.9.20には「競争率は前年並み」という中高一貫校に関する記事が載っているが、そこで「過去5年間で偏差値が伸びた学校ベスト5が公開。
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☆本日10日雨降る中、八雲学園の学校説明会は始まった。雨といっても前夜から激しく降っていたし、三連休の中日でもある。説明会参加者の足は鈍るかと思ったが、まったく関係がなかった。いつものように会場である体育館は参加者であふれた。
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☆本ブログ「受験市場の私立中高一貫校人気の理由が縮小化をもたらしている?」で、
「確実に文科省や教育委員会は、「分かち合い」の経済思想をベース(高校無償化はその一角)に、1)公教育の信頼回復。2)教師と生徒のコミュニケーションの改善(垂直交流から水平交流へ)。3)大学合格実績向上の政策。4)教師の熱よりもシステムや教育環境の改善(デジタルネイティブ養成など)。5)高校入試制度の改善(京都の教育行政、公立中高一貫校の増設など)」
☆を実施していると書いたが、小石川中等教育のイノベーティブな講座を見学しに行ったときに、そのことを確信。
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☆「サンデー毎日2010年9月19日号」には、「保護者は志望校を選ぶ際に何を重視しているか?また、そのうち最も重視している3つは何か?」という質問に対する回答データが載っている。
☆25項目が多い順に並んでいるが、それぞれの項目を、外発的要因なのか内発的要因なのか、特徴づけをしてみた。
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☆Business Media 誠(10月8日 14時54分配信)によると、
矢野経済研究所は10月7日、「教育産業市場に関する調査結果」を発表、2009年度の教育産業市場※は前年度比6.0%減の2兆4644億円と縮小したことが分かった。2009年前半の新型インフルエンザや、2008年秋のリーマンショックなどが影響したと見る。
※教育産業市場……学習塾、語学スクール、資格取得学校、資格検定試験、カルチャーセンター、幼児教育、企業向け研修、eラーニング、幼児通信教育、学生向け通信教育、社会人向け通信教育、英語教材の主要12分野を指す。
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☆サンデー毎日(2010年9月19日号)「学習塾オススメの中高一貫校」の記事には、「私立6カ年一貫教育の人気の理由はどこにあるか?」というデータが載っている。
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学習塾がススメル中高一貫校[04]のつづき。
☆「英語教育に力を入れている」指標のランキングは次の通り。この指標は重要である。教育イノベーションとグローバリゼーションへの対応を見据えている学校である可能性があるからだ。
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学習塾がススメル中高一貫校[03]のつづき。
☆「入学時の偏差値に比べて、大学合格実績が高い」指標のランキングは次の通り。この指標はイメージとしてはわからないこともないが、中学時の偏差値と大学合格実績を結び付ける強引さは疑問。マスコミは批判的に検討した方がよいが・・・。それはともかくランキング。
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☆「サンデー毎日(2010.9.19)」には、「学習塾オススメの中高一貫校」という記事が掲載されている。首都圏の400塾の塾長・教室長にアンケートしてランキングを出している。偏りがあるのではないかなどという批判も聞くが、いろいろな機会で、多様なランキングがでることは歓迎である。
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☆鈴木寛氏のスピーチが2時間を過ぎた。ここで5分間の休憩。そして、今再度始まった。前半は、ガッチリなぜ民主主義は完璧でなく不完全で、それゆえ参加する市民のストレスはなくならない。このことを学問的に知っておこうという流れで、ハーバーマスやアレント、ロールズ・・・などなどの思想を講義。
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21世紀型私学市場の模索[06]のつづき。
☆日本は変わらなければならない、21世紀は2020年までにどんどん変わる、2012年がそのきっかけになる・・・など、本ブログでも取り上げる主要なテーマではあるが、この変わるとは、自然と社会と精神のつながりかたや循環がテクニカルに変わるということを語っているのではない。
☆もちろんテクニカルに大いに変わるのであるが、その情報を収集したり整理したりする能力とそもそも資本を私が有しているわけではない。だから、その部分は、資本のある人がやるのならやって欲しい。
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