縮小傾向だから受験市場の構造転換に期待
☆Business Media 誠(10月8日 14時54分配信)によると、
矢野経済研究所は10月7日、「教育産業市場に関する調査結果」を発表、2009年度の教育産業市場※は前年度比6.0%減の2兆4644億円と縮小したことが分かった。2009年前半の新型インフルエンザや、2008年秋のリーマンショックなどが影響したと見る。
※教育産業市場……学習塾、語学スクール、資格取得学校、資格検定試験、カルチャーセンター、幼児教育、企業向け研修、eラーニング、幼児通信教育、学生向け通信教育、社会人向け通信教育、英語教材の主要12分野を指す。
☆わかってはいたが、測る化されるとその深刻さに改めてゾッとする。そして、分野別にみると、さらに衝撃が走る。
最大市場の学習塾・予備校市場が前年度比2.6%減の9000億円。景気動向に左右されにくいとされる分野ではあるが、同研究所では
「受験学年でない生徒層(小学校低中学年、中学校1年生、高校1年生など)の入塾時期が遅れる、
または取りやめになるといった現象が大手学習塾で多々見られた。
また、一部の個別指導塾、予備校では、通塾回数や講座取得数が絞られるといった現象が見られるとともに、
生徒数確保のため、夏期・冬期講習のみならず、レギュラー講座までも値下げに踏み切る学習塾が続出し、客単価が全国的に下がった」と分析している。
☆これはしかし2009年度のお話。今年度はもっと深刻か。いずれにしても、最小の投資で、最大の効果をあげようという、親の涙ぐましい創意工夫の時代であるということ。だから、決して受験市場から去ってしまったわけではない。
☆この親の創意工夫をサポートできる学習塾・予備校はどこか?探してなければ、作ればよい。新たな塾の登場が期待されるということ。
☆これが受験市場の構造転換を誘う契機となるか・・・。
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